つてけみそかけてみそ

子供の頃の話なんすが冬になるとたまに木箱入りの干し柿を貰うことがあり、それには「山梨名産」とか「古露柿」って書いてありました。夏にもたまに貰いものがあって、木箱にはだいたい「大和名産」とか「古物」書いてあり、山梨の柿が柿の木からとれるのと同様に、大和にはそうめんの木があってそうめんを収穫して干してから出荷するものだと子供の頃は考えていました。箱を解体するのが子供である私の役目だったから覚えてるのですが古露柿が順調に無くなるのに対してそうめんはいつまでたっても無くならず、カビてしまって・持て余してしまって捨てていた記憶があります。経済的に余裕はない状況にもかかわらずほとんど手をつけなかったのはいまからおもえば死んだ両親は「2人とも素麺が嫌いだったのだな」と推測がつくのですが、その両親の間で育てば結果として素麺をよく知らない子供が出来上がります。正確に書くとそうめんの木などないことを知っているいまはもうおっさんですが、って前置きがなげーよ。
そんなのが今夏、貰い物の素麺を20束貰って持て余していたことやソーミンチャンプルーを作ったことは前にも書いたのですが、豆腐を焼いてつけることを前提に買っておいた赤味噌ベースの「つけてみそかけてみそ」を眺めてて「あ、これ使えないだろうか」と考え、酢味噌っぽくしようとして酢をあわせて、それにごまをふりかけて冷たいそうめんのつけダレにして、というのもやりました。めんつゆよりインパクトがあったので飽きずに食べきっています。「つけてみそかけてみそ」というのは名古屋の赤味噌ベースの甘い濃い目の調味料なんすけどおそらく好き嫌いはわかれるかもしれず、きゅうりをスティックにしてつけて食べるだけでも個人的にはけっこうイケます。はてな今週のお題が残暑を乗り切る「ひんやり飯」なんすが、主婦でもなければ料理人でもないけど「つけてみそかけてみそ」を使っていると「酷暑でも食欲をキープするカギはもしかして調味料かもしれないな」と思えるんすが。