想像の外

相続などの結果めぐりめぐって複数の小さな会社の株を持ってることを何度か書いた記憶があります。でもって特に定めのない株主総会の場合、会社法に規定があって、(議決権を行使する株主の)議決権数の過半数を有する株主が(委任状を提出するかもしくは)出席しないと総会が成立しません。発行済み株式総数が27万株だと過半数が13万5千株です。今日株主総会があった会社の場合、委任状提出を含めて13万8千株で総会がスレスレで成立しました(うち3万6千株が私です)。あっぶね。地方の小さな会社あるあるかもしれないのですが、株主総会通知をだしてもここ数年返送されてきてしまうことが増えてきちまったと会社の人がぼやいていて、返送されてきた通知等の書類を一定期間保存して所定の手続きを裁判所に申し立てればその所在不明株主の持株分を処理できるのでその準備をはじめることにしたらしいのですが5年ほどかかります。冗談半分で「私が失踪すると来年株主総会が成立しないですね」というと乾いた笑いが起きました。安易に失踪できなくなってますって冗談はさておき。法学部を出ておきながら行方不明の株主が増えて総会が成立しなくなるかもしれない事態は想像してなかったのですが、なんだろ、現実の問題ってほんと凡人の想像の外でおきるものなのだなあ、と。

今日出席した会社の総会は門外漢であってもわりと意見を毎年求められ、いつも気がぬけません。特急がとまらぬ街で普通電車で行くのですが、山の中をしばらく走ります。遊びではないものの行き帰りの中央線では旅行気分をちょっと味わってきました。