人を狂わせるもの

親が既にこの世に居ないこともあって相続の結果、株式を複数持っています。すべて隣県のいわゆる中小企業で無配です。そのうちの1社は筆頭株主なので必ず株主総会に出席してます。でも筆頭株主ではない残りの会社は毎年は出ていません。うち1社は吹けば飛ぶような会社ではあるものの数年前、黒字にこだわる代表取締役と決算や経営の在り方に関して意見が異なる結果となり(わりかし短気なので)頭に血が上ったので「そのうち融資先から見放されますよ」と告げたうえでそのときは計算書類も賛成しませんでしたし、以後ドブにお金を落としたと考えて総会の通知が来ても委任状も出さずにずっと総会にも出ませんでした。

ところが今年になって総会の招集通知の代表取締役の名前が以前と変わってて、おや?と思ったあと新経営陣から個別に連絡もあったので吹けば飛ぶようなその会社の株主総会へこの週末に行ってきました。会場につくと面識のある人から別室によばれ、と問わず語りで私が衝突した前代表取締役は去秋に取締役会で解任動議が出て社長の座から引きずり降ろされててヒラの取締役兼従業員になってる旨の説明を受けました。直接の解任のきっかけは愛人とおぼしき異性を名目上パートとして雇い(なにその安物ドラマみたいな展開…って口にでかかったもののわりかし短気なくせして空気を読める子なのでさすがに黙ってましたが)勤務実態がないのに給与を払っていたことが他の取締役が気が付いて激怒したことです。他にもあるんじゃないですか?と誘い水を向けると、2つほど頭の痛い事案も発生してて協力を要請されもちろん応じたのですが、しばらく無配も続きそうです。

経営の話は横に置いておくとして、いつどこで読んだかも題名も記憶があやふやなのだけど社内恋愛を描いた漫画があってちょっとずつ狂ってゆき、愛とか恋というのは正常な思考を狂わせるのかなあ、という感想を持ったことがありますが、フィクションじゃなくて実際にそのテの事件が起きると、やはり愛とか恋とかってのは正常な思考を狂わせるんだなあ、とあらためて思い知りました。生きてるといろんなことありますね。

帰途、信玄餅を購入しました。黒蜜はともかくとしてたいして味のないはずのきな粉を毎回余らせて、もったいないなあ…上手く食べる方法は無いだろうか、と食べたあとよく思索にふけるのですが今回もまた余らせちまい数秒、思索にふけってました。信玄餅のきな粉は正常な思考を狂わせると思うのですが、そんなことないかな。