よく水も滴るいい男っていう言い方をしますが、これってあながち間違ってないよなー、と実感したことがあります。風呂上りの濡れた髪や雨に濡れたシャツ越しに肌が見えたときなんかはたまにちょっとしたエロを感じたことがありましたし。や、エロというより色気かも。
色気ってほんとなんだか判らないのですが、思わず目をひくなにかなんだろな、とそのときからうっすら感じてはいたんすけど。


遊んでいるよな小鳥でさえも生きるためには苦労する、てのは故春風亭柳昇師匠の言葉ですが、実際鳥の世界だとメスよりオスのほうがキレイで相手の目を思わずひくような肢体や色をまとうことがあります。相手をひきつけて欲情させてなんぼの世界だからでしょう。それを考えると、ほんとは色気って必死さとかいきぬくための生命力とか何かを根源としてるのかなー、と。で、それが色気に昇華されてる感じなのかな、と。イタリアにある青年ダビデ像って、全裸でなにもかもみえてますが色気って全然感じません。ダルビッシュのようなスポーツ選手に色気を感じやすいのは(色気があるって感じたからananは彼を起用したんだと思うけど)、彼が勝負の世界で生きていて毎日が必死だからでしょう。


風呂上りに鏡に映る自分の髪が濡れた姿がどこか敗残兵のように見えるのは、たぶん、いまはどこか必死さがないせいかなーと思う。どこか必死さもないから色気もないし、敗残兵のような感じなのかも。
恋愛をしてる人が色気があるのはあたりまえで、なんのことはない、相手のために必死だから色気もほとばしるのはあたりまえかもしれません。