私はこのダイアリーで自分のことをあまり書いていません。
なぜかって言うと、書いたとこでしょうがないじゃないか、というスタンスだからです。人知れず泣いたりすることもあったりするのですが(うそですよ)、あまり過去のことかいてもしょうがないし、そもそも初期は時評とか仏教とかを書こうとか考えてたのですが、転換するタイミングを失い、ずるずるときて今にいたっているのが主たる原因です。で、最近閲覧さんが増えてますがあの、お役に立てず、かつ、ご期待に沿えず、ごめんなさい。



と断っておきながら、自分のことを書きます。
先日、上野の国立博物館でやってる伊藤若冲展というか、プライスコレクションを見に行きました。江戸時代の少し変わった日本画をカリフォルニアのコレクターが長年集めてきたものを展示しています。中心はやはり若冲なのですが、長沢芦雪とかの京の画家(牛とゾウの屏風が秀逸でした)などもあります。
で、若冲がメインということで一室に集中して「エキセントリック」というくくりで紹介されてます。たしかにエキセントリックではあるんですが、その言葉はどうよ!みたいな感じがありました。
ここで私が拙い言葉で語ってもしょうがないので、ぜひ上野に出られる方は、おひまがありましたらお寄り下さい。
特筆すべきは、コレクターの熱意と保険屋さんの頑張りなのでしょうが、ガラスケース抜きで直に絵画がみられるコーナーがかなりあります。照明を工夫して限りなく自然光に近い光を当てて、かつ、変化をもたせて、さまざまな表情をみせる日本画を堪能できます。特に葛蛇玉筆「雪中松にウサギ・梅に鴉図屏風」というのが息をのむくらい秀逸です。私はその絵の前で5分ぐらい動けませんでした(うそでなく)。1300円の価値はあります。8月27日まで開催中だそうです。