わかんない言葉があると私は前後のつながりでなんとなく推測することがあります。煮詰まるという表現があって、これは私が10代の頃はものごとがうまくいかずに・自体が進展せずになんとなく空気がよどんでるような雰囲気を指す言葉として認識してました。もしかしたら都内だけかもなんすが、そういう意味で周囲では通じてたので、なんとも思わなかったのです。大学生・社会人になってから完成の手前というか結論が出る手前というニュアンスであることを知ったのですが、じゃあ事態が進展せず空気がよどんでるような・うまくいかない状態のことをほんとはなんというのかは知りません。正しい日本語というとこんな有様ですからあんまりへたなことは言えません。へたなこと言えないので「煮つまる」を正しい意味ではあんまりつかったことがありません。いまいちぴんとこないからです。


なんとなくぴんと来ない言葉、というのはけっこうあって「むかつく」という言葉もそうです。いくらか瞬間湯沸かし器のケがあって、むかつくより先に怒りのことばが出ちまう・もしくはしばらく無視するせいもあるからかもしれません。このむかつくというのは眺めてるとけっこう不思議で「(あなたのせいで)むかついた(それをわからないあなたが悪い)」という嫌悪があるはずなんすが、その嫌悪をあらわすくらいならそんなしちめんどくさいことしないで怒ってしまうかその発言を無視すればいいのにそれをしないで「なにかかまってほしい」というニュアンスを感じるのです。なんとなくカッコ悪いなと感じてからはつかわなくなっちまいました。
毎日の朝刊を読んでて、「むかつく」をつかう人が以前より増えたなんてのを読むともしかして「かまって欲しい」人が増えてるのかななどと思うのですが。もしかしたら、怒りっぽくない人が増えて、良いことなのかもしれないのですけども。