ある放送局のクロージング

その放送局がいつできたのかまったく記憶にないのですが、BS松竹東急という放送局があって、それを新聞のテレビ欄で確認したのがコロナ禍のたしか第六波のあたりだったはずです。松竹の名前と(おそらく)資本が入っている影響からか、過去の歌舞伎の映像もたまに放送していて、興味はあっても劇場で観ることが叶わなかった『上州百両首』などを録画して視聴しています。お前バカだろ?ということを書いておくと『研ぎ辰の討たれ』とか内容は知ってはいても別の役者がどういう演出をしているかを知りたくて録画して視聴したこともあったりします。もちろん無料です。

ほかにもBS松竹東急で『落語心中』というアニメを知りました。アニメを見はじめたのがここ数年でなので周回遅れで「うわあこんなのあったのか」感があるのですが、それを眺めつつ、局の方針として番組の構成の何割かを「もっと知られてほしいと思えるコンテンツを流す」にしてるのかな?と途中から思えていました。

でもなんですが。

それらを商業ベースに載せるのは別次元で、どうも採算に合わなかったらしく、明日(6月30日)でクロージングののちチャンネル名変更となりました。まあそりゃそうだろうな…という納得感がある一方、流れてるCMの商品などほとんど買わなかったのでなんだかごめんなさい、という後ろめたさがあったりします。

変更後の局の番組表からは従来の番組が消えているのをみると、放送は慈善事業ではない、と理屈ではわかっていてもやはり惜しかったり。