先週、国債整理基金特別会計について書いたあと昨日仕分けがあったので補足というか、けりをつけておきます。

国債整理基金特別会計
<枠組みのあり方>
現状の制度を継続
事務事業費については一般会計に移管し、国債整理基金特別会計は純粋な整理区分特別会計とするよう検討
<資金のあり方(積立金の取扱い)>
現状維持
わが国の国債への信認向上につなげるべく、オペレーショナルリスクに十分配慮しつつ、繰上償還に充てることも含めた検討を行う
内閣府行政刷新会議のHPから引用

そのまま現状維持ってことになりました。


積立金が12兆あるんすけど、これを繰上償還するってのもテなのですが、手許に残しておくのもひとつのテじゃないかなあ、という気がします。このさき予算が通らねえ、ってなときに一般会計から国債費がちゃんと支出してもらえるかわからないので、万一に備えて既存普通国債発行額(577兆)の1.6%分は償還すると決めた以上、それくらいの償還資金の用意は信用のためにしておいたほうがいいからです。
軟派な考え方をすると債務返済は重要だけどお金を借りてるときに手持ちがあるからといってかたっぱしから返済する必要はなくて、返済計画が怪しくなったとしても一回分ぐらいは返済しておき、今後大金じゃなくても小金を誰かに借りれる信用を維持するほうがたぶん大事で、それくらいのお金は、手許においたほうがいいんじゃないかな、って思うのですけども。


別に財務省に恩義がある仕事をしてるわけではないのですけど、財政破綻を回避するためにがんばられたというか触らせずに済んだというか貞操を守りぬいた財務省の力技はすごいと思います。