債券というのは何年か後に元利を償還しなければなりません。場合によっては毎年利子も払います。国債の場合は実際は60年償還ルールってのがありまして、国債は借りたときから60年後に完済するルールになってて、理屈は建物や工作物を60年使う前提で計画してるからです。例外は去年から出たの復興債です。25年で完済するルールで、既にこの分の返済計画は手当済みです(この先個人住民税10年と法人税を3年、所得税を25年分をちょっとあげてそこから償還する計画)。60年ものの国債なんてのはなく10年物の国債やもっと短期の国債を発行します。10年国債の満期がきたらどうするか。簡単です。借換してます。2012年度予算は112兆円です。
で、よく国の借金の話が出て来ます。主に国債なのですが毎年国債残高のおよそ1,6%ずつ、返済してます。1,6%を60かけてもらえばわかりますが、今年かりたのは60年後にはほぼなんとかなります。一般会計予算の中から一定額を国債償還のために拠出してます。毎年国債費という項目があるのですが、24年は概算ベースで11兆3000億が元本支払いです。ほか9兆4千億が利子です。23年度の国債発行残高が708兆ですから順調なんすが、この過去の借入金の返済の額はこの先増えこそすれどもまずしばらく減りはしません。でもって利子の支払いはいまのところ低金利ですからこの額で済んでるのですけど、この先ずっとこの利率で行くとは考えにくいです。それを考えると増税はすべきではない、というのは、どうやって処理するんだろうという疑問が浮かぶのと、および問題の先送り・夏休みの宿題をさぼってあとあとしんどくなることを承知で遊ぶようなことでしかないような気がしないでもないと思うのですけど、最近寝起きが悪くて、ジャムのついたナイフやコーヒーカップを洗い桶の中に入れて洗うのを先送りにして出勤したりするので、問題の先送りをどうこうは言えなかったり。