別に覚えようとしたわけではないけれど習熟の結果覚えてしまったのが舌を入れるキスだったりします。いまは積極的にキスする相手がいないので、蓄積した技術は温存したまんまっすけど。

よく芸事で文字でつたえにくいことを口で伝えて教え授けたりします。そのことを口伝っていいますが正直キスは芸事ではないけどほんと私の場合は口伝でした。もっとも誰かから言葉で教わったことって一度も無いです。他人の舌の舌ざわりってのは最初びっくりしたけれどそのうちなれちまいましたし、あーそろそろキスのときに舌を入れても怒られないやろかっていう空気を読むこともなぜか出来るようになりましたし、その後ベッドでなにもつけてない状態でキスをねだったあとに入ってきた舌をどうやって迎撃するか、なんてのも誰から教わったわけでもないのにされたりしたりのなかで関係した男の人や女の人の口から教わり会得してた気がします。会得っていっても自分が満足してるだけで相手が満足してるかまでは正直わかんねーので、物事の意味を十分理解して自分のものになってるかわからないっすけども。


キスって簡単な行為なんで誰とでもしようと思えばできちまいます。正確に名前を知らない人ともキスをしましたからそれも教わりました。
で、眠る前にキスした相手を夜中にふと目が覚めたとき真近に見て、そのおでこにキスしたくなるような気持ちってのも、好きな人からキスされるようになってから教わりました。
キスって行為は言葉を介してないんすけど、ほんといろんなことを学んだ気がします。