不安を抱えてる国

これを書いているのはいわゆるLGBTに属する人間で、web上でそれを知ると人によっては態度が違ってきます。おおきくわけてLGBTを異質な可哀想と思う人とどこにでもある恋バナに近い感覚で捉える人がいました(私が品がないので勝負パンツの上から揉むなーとか思ったことない?とか書く人間だからかもしれませんが)。私はおのれが可哀想だと思ってないので、異質で可哀想と思える人の思考がなかなか理解できなかったのですが、そのうち理解したのは、可哀想というのはおのれは絶対安全地帯に居ることを確認して格下とみて手を差し伸べる発想です。そこらへんの経験から、他人をだしにして・比較して自分の位置を確認したがる人もいるのだ、と考えるようになっています。他人をだしにしないと・他人と比較しないと安心できないというのは、わりと不安に苛まれてることの裏返しなのではないか、とも思っています。

話がいつものように素っ飛びます。

今回の台風のことで、特定の地域を河川の堤防の高低を理由に「沈む運命にある街」とか(その区は河川氾濫より内水氾濫に複数回悩まされてるのですが)、排水等の設備の不幸な瑕疵によって機能不全に陥った再開発地域をヘイトする言説があることを知りました。十中八九、これって他人の住んでいる街を下に見て・他人をだしにして・他人と比較して、おのれの位置を確認してるのだと思っています。品がないなあと思いつつ言論の自由があるのでそれらは自由だとおもってるのですが、そうしてしまうのは実はこの国は不安を抱えてる人が多いのではないか、とちょっと思っちまったり。

私が社会現象を書くと誇大妄想的になるのでここらへんで。

非常に強い台風・2

結論から書くと、停電もせず避難所に行かずに済み、風はかなり強かったので落葉がひどかったものの住んでいるところは被害はなく、計画運休していたJRも都心部へ向かう方面は翌朝には運行を再開しています(甲府方面はかなりひどくて時間がかかりそうなのですが)。

311のときは住んでいる自治体の防災無線輪番停電の有無を朝6時過ぎに告知していて、でも市内各地のスピーカーが一斉に何か言うので複雑に響きあい非常に聞き取りにくくなにを云ってるのかさっぱりわからないことが多かったのですが、今回も市は防災無線でなにか言っていたらしく、ですが風雨がひどかったので全然聞こえず、防災無線でなにか告知してたらしいことをあとで知りました。土曜に書いたことと重複するのですが、防災無線による告知があったことを知らず、地震の後に万一を考えて避難所を調べようとしたものの市役所のホームページが開かなくて、Twitter検索も市役所のリンクをはったものしか出てこず(市役所のホームページが開かないからそんなものあってもほんと意味がない)、なんだろ、非常時に必要な情報を手に入れることの難しさを改めて思い知った気がします。今回は念のため入れていたNHK防災のアプリが避難所の住所等自治体からなどの情報をそのまま載せていてそれが役に立ってます。NHKパネェっす。正直、いま住んでいる街にいる限りNHKをぶっ壊されると困るなあ、と本気で思っていますって、てめえのことはともかく。

関東ローカルでは川越の映像が流れててそれを視聴してちょっとショックだったのですが、とってつけたような白々しいことしか書けないものの、被害が明らかになるにつれ、被災した地域がはやく普段の生活にもどれるように思わずにはいられなかったり。

非常に強い台風・1

バカにされそうなことを書くと「非常に強い」という言葉の意味は理解してるのですが、それに台風という言葉がくっついて「非常に強い台風」となるとどんなものかが想像つかなくなります。夜に台風が来るたびに雨戸越しに聞こえる音はなんとなく「非常に強い」と思わせるものばかりだったせいもあります。だもんで台風接近の報道に触れてもいまいちぴんと来ませんでした。ただ米軍はどこに上陸すると見込んでいるのだろうと読んでいたweb版星条旗新聞の昨夕の記事の末尾にThis storm is not joke.Time to prepare is nowって書いてあるのに触れて「マジにやばいやつなのかな?」ということは想像し、さらに今日になって帰りがけに寄ったヨーカドーのパンのコーナーがすっからかんなのを目視して、なんとなく事態の深刻さが皮膚感覚としてわかってきました。

関東は冬から春にかけて北西からわりと強い風が吹きます。それを上州ではからっ風と呼んだりするのですが、東京でもわりと強いです。そのせいかうちのあたりの樹木は北西からの風に強いのですが、それ以外の方角からの突風にいくらか弱いことがあります。残念ながら台風による強い風の方角は北西からという予測ではありません。万一、倒木等による停電になっても良いように寝る前に懐中電灯だとかは常に身近に置いておくつもりです(寝てる間に懐中電灯をそばに置いてることを忘れてたら意味はありませんが)。

被害は少ないほうが・停電にならないほうが良いのですが、天気は思いどうりにはならないところが歯がゆかったり。

[12日19時半追記]

隣町が避難勧告がではじめたのを知った→夕刻に地震もあったので避難するかどうかは別として住んでいる街の避難所を念のための確認しようとして自治体のホームページにアクセスしたが閲覧できる状態に無い→念のためスマホに入れていたNHK防災アプリのほうで調べたら避難所の開設と住所がわかりました。こういうときのNHKぱねぇっす。

なお、風雨ともにかなり強くなってきました。現場からは以上です。

Twitter雑感(やはりムリそう編)

ちょっと前まではてなハイクというSNSがありました。でもって、はてなハイクが私にとっていつも楽園だったか?といったらそんなことはありません。書いたことに質問を受けてそれに答えてるうちに「どうでもいいじゃないですかw」だったか「どっちでもいいじゃないですかw」というレスを貰ったことがあります。最初は戸惑ってて事態をのみこめずにいて、なぜ質問に答えたのにそんなことを云われなくちゃいけないのかが長いこと理解できずにいました。「w」がついてたのでいまから思えばバカにされてたのかもしれません。今年に入って読んでる青ブタ(ロジカルウイッチ)のなかで、人って目からの情報が8割で文字のほうが衝撃を受けやすいと書かれてたのですが、咄嗟にその「w」の小文字を鮮明に思い出し、私も衝撃を受けていたのかもなー、といまさらながら自覚しています(アルファベット小文字ひとつで衝撃を受けるなんてまるで大人ではないのですけど)。

文章を書くことの訓練を兼ねてブログは続けています。書いてておのれがバカであることは多少の自覚があります。が、笑わすのは好きでも笑われるのが苦手といういくらか厄介な性格をしてるせいか「w」以降他人にバカにされる・笑われるのがなんとなく怖くてSNS向きの人間ではないことを察して、Twitterは未だに手を出せていません。Twitterに闇があるかどうかははてなの白いクマのえらい先生とか有名なブロガーの方に究明をお任せしておくとして、SNSは発言者や質問者の意図を汲んで・空気を読んで振舞わないとバカにされる・笑われる存在に落とされる地獄と隣り合わせなのではないかと思っています。もちろん地獄もTwitterも行ったことがありませんからほんとはどうだか知りません。

話はいつものように横に素っ飛びます。

Twitterはやってないんですか」と面識のある人に昨日、打ち合わせの後に不意に問われました。なぜかわたし個人に興味を持ってもらえたのかもしれません。上記のことを一瞬説明しようかと思ったのですがわけわかめになりそうなのは避けられず、塩ラーメンになぜゴマがついてるのかとかとてつもなくくだらないことも書いてるはてなのこのidを教えるわけにもいかないよなあと考えて、咄嗟に「いや、実は不器用でして、280字でしたっけ?文章をまとめるのが苦手で」ってつい半分テキトー半分本気の理由を口走っていました。ところがその咄嗟の理由に思うところがあったらしく真面目な口調で「それわかります」のあと「旅行で銚子へ行ってラーメンを食べてとても美味かったのでTwitterにあげようとして、でも文章が巧くまとまらなくて」という告白が。いやいや、味覚を他人にわかるように文字にするのは難しいですよね?チャレンジするだけすごいですよ?と助け船を出して職務ともTwitterとも関係ない銚子の話をいくらかしたのですが、なんだろ、Twitterにいるって大変そうだなあ、と改めて思いました。大変な思いまでしてもTwitterに居る魅力があるんだろうけど、(文章をまとめるのが苦手なので)「おれにはムリそう」 という印象が強くなったのでした。

リンゴジャム

たまに朝に食欲がない状態に陥ることがあります。今夏はというか今秋もちょっと引きずっています。なにも食べないで出勤すると思考が悲観的になるのでなにか腹に落として出勤します。一時期小倉あんを載せてたべていたのですが飽きてきてしまい・舌は保守的と書いておきながら矛盾してるのですが冒険したくなってしまい、いまは明治屋のリンゴジャムを塗っています。うっすらと香るリンゴの匂いに恍惚となりながら毎朝なんとか食べています。

舌からくる味覚も大事なのですが、鼻腔を満たす匂いも大事だよなあ、と。そんなことありませんかね、ないかもですが。

保守的な舌

これから書くことは匿名を奇貨として書く、鼻先で一笑に付されそうなことです。

私は社会人になって一番最初に大阪に放り込まれてます。うどんのつゆの淡さであるとかの食文化は東京出身者には戸惑うことがあったのですが、わりとはやい段階で違和感を感じたのがご飯です。ご飯が甘く感じられました。寮の食事だけかな?と最初は思っていたのですが弁当や外食のごはんとかも常にではないけど甘いことがありました。甘いといっても食べれないことはないけど、東京よりほんのわずかに甘いかな?・でも副菜主菜を食べ終わった後ご飯が茶わんの中で余ってしまうとそれだけを喰うのがちょっと、という程度です。私の違和感はおそらく、東京出身の私が食べてきたご飯と、大阪で好まれるご飯が、異なるものであるせいだと思われます。もちろん東京と大阪で流通している銘柄の差などを正確に調べたわけではないので推測で、わたしの思い過ごしかもしれないです。でも、ドラマなどで都会に出た息子に親が田舎からお米を送ってきて息子が喜ぶシーンなどがあるのですが、その意味もそのときうっすら理解しました。

話を戻します。

寮でも外でも周囲の人はみんな大阪のお米を甘いと云わずに食べていましたから、違和感を感じたのはたぶんわたしだけです。でも印象に残った体験で、美味しいとかうまいって果たしてなんだろうと考えさせられるきっかけのひとつです。ただ、食の都・食い倒れの町・天下の台所たる大阪で、「あの、ご飯が美味しくなくはないけど…変じゃないですか?」と言おうものなら十中八九「なにいうとんじゃワレ」となるのは必須なので・他人が良いと思うものをむやみに否定するのは良くないかもと考えて、大阪にいる間はずっと黙っていましたし、いまでも京阪神に行ってご飯に違和感を持っても、絶対云いません。

それらの体験から、もしかしてなんすが、食べ物が美味しいと感じる要素のひとつは、ずっと食べてきた味を舌が覚えてることによる舌の慣れとそれが良いとしちまう思い込みなのではないかな、という仮説を持っています。

はてな今週のお題が推し米で、私は311以降宮城産ひとめぼれをなるべく継続して買っています。舌が慣れてるので、いまのところ推しは宮城産ひとめぼれです。柔らかくて冷めてもイけます。でも誰しも慣れた味がいちばんだと思うので・舌は保守的なので、他人に積極的には推しません。

さらに空気を読まずに書きます。裕福な家庭に育ったわけではないものの死んだ両親は不思議と食にこだわりがあり、米屋でどういう米を買っていたかはいまとなってはわからないものの、電気炊飯器が普及していても90年代半ばあたりまではずっとガス釜でご飯を炊いていました。つまりガス釜のごはんで私は育っています。両親が忙しかったので小学生の時分から台所に入ることを許されていて、研いだ米を押さえつけるように手をひらいて置き、くるぶしのあたりまで水を補給してセットする、ということをよくやっていました。そういったノスタルジーを横に置いておくとして、はてな今週のお題のスポンサー↓を知りつつ空気を読まないで語ると、電気炊飯器には出せない独特の甘さとふっくらさ、および冷めてもそこそこ美味しい点で、ガス釜のご飯も推しです。

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アニメイトへ行く

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」というアニメと小説のことを今年に入ってからずっと書いています。それだけひかれてて、続編の「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」という映画も初夏に公開された直後に映画館まで行ってます(ただし広小路の映画館で前売り券を買うときに「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ないの前売券を2枚ください」というとき、ちょっと恥ずかしかったというか勇気が必要でしたし、おそらく声も上ずっていたはず)。映画のほうはもう一度見たい意識があったのでDVDでたら買おうかな…でも原作買っちまったしなあ…などとちょっと迷っていた矢先、11月にDVDが販売になることを知りました。加えて原作の新刊が来年2月に出ることも知りました。通常の文庫は700円程度なのですが、アニメの登場人物が出てくる特典CDつき特装版で2200円です。3倍は高いなあ、と思いつつ、どうしようかな…特装版を買っても良いかな、などとこちらもちょっと迷っていました。ただ、青ブタはおのれにとって出会えてよかった作品で、

 

gustav5.hatenablog.com

 

あとでなぜあのとき買わなかったのかと後悔するより、(たぶんしないだろうけど)買ってから後悔すればいいや、と腹をくくって迷うのを止め、確実に入手するためにおそらく中学卒業以降30年弱近く足を踏み入れてなかった通勤につかう路線の沿線のアニメイトへ退勤後、寄ってきたのですが。

アニメに普段縁がない生活を送っているとアニメイトはなんとなく敷居が高いというか異世界というか入りにくく、つい躊躇ってしまって店に直接入らずにいて、しばらくポスターなどを見るふりして観察していました。観察して理解したこととして、ありがたいことにいまは壁面にある予約を受け付けている作品一覧からリクエストカードを引き抜いてレジへ持って行く方式のようで、映画の前売りを買うときのように上ずった声で「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢をみないのDVDを予約したい」と口にしなくて済む!・恥じらわずに済む!と安心し、小説とDVDのリクエストカードを引っこ抜いて覚悟を決めていざレジへ。レジのお姉さんはにこやかにてきぱきと事務処理をしてくださったものの、店を出たあとはちょっとだけ緊張の糸がほどけるのを自覚しました。アニメごときでなに云ってるんだ、とバカにされそうですが。慣れないところへ行くと、人っていつのまにか緊張してませんかね?しないかもですが。

物語に触れたいだけであって、登場人物の缶バッジ引換券とか(ヒロインの)桜島先輩のバースデー記念イベント応募券とか、そんなもの貰ってもなあ…というのもあるのですが、とりあえずDVDと新刊を目の前にぶらさげるニンジンにすることにして、いくらかハードになるかもしれない10月から2月までを乗り越えたいです。もしかして「沼にはまる」ってこういう財布のひもがゆるくなることなのかな、ってのも理解しました。