猫の日です。
いま住んでいるところは南向きに玄関ドアがあります。餌付けをしたわけでもないのになじかは知らねど、どこの猫だか知らないものの、玄関の前に猫が居ることがあります(おそらく暖かいのかなあ、と)。人の顔をじっと見て、そのままです。そこに居られるとドアが開けらんないんだよなあ、と思ってもどいてもらえません。ボランティア門番猫みたいなものかなあと思って蹴っ飛ばしとかはしませんが、鍵をもってガチャガチャやるとどいてもらえます。
夏目漱石の「吾輩は猫である」の中で、ネコがネコにもルールがあることを紹介してて、たしかいちばん一番先に見付けたものがこれを食う権利があって、相手がこの規約を守らなければ腕力に訴えてよいくらいなのにもかかわらず「我等が見付けた御馳走は必ず彼等(人間)のために掠奪せらるるのである」と嘆いてるくだりがあります。ネコからすると人間のほうがわがままだという批難です。漱石説をとるとドア前は登記に関係なく最初に見つけた彼の領地であるはずで、そのせいか領地に入る私の姿をみるとちょっと不服そうな顔をします(逃げないところをみるとナメられてるのかもですが)。
新宿小田急で岩合さんの猫の写真展をやると観に行く程度に興味があって猫はいつか飼ってみたいなあと思いつつ余裕がないことを理由に止めたほうが良いという結論になって、果たせていないのですけど、玄関先のボランティア門番猫をみてるとちょっとやはり、揺らぎます。