ガイドブックよりも

仕事や旅行で東京以外の町へ行ったとき、地図は見ますがガイドブックはあまり見ません。
地元の人に訊くことが多いです。絶対、その町で愛されてる店ってあるはずなのです。たいていそこは外れはありません。食堂でも菓子屋でも酒でもです。


いまだに覚えてるのですが初めて仕事で福岡へ行った際「実は明太子を買って帰ろうと思ってるのですが、どこがお薦めですか」ってなことを帰りがけになんのきなしに訊きました。したら目の前の「ちょっと偉い人」は間髪いれずに「福屋かな」と薦めたのですが、その事務所の中の別の人は「いやいや、福砂屋がいい」とか、さらに別の人が「鳴海屋ってのもいいよ」とか、さっきまで真面目な顔をしてた人たちが明太についてちょっと語りはじめたのが面白かったです。で、かの地における明太の位置づけというか、明太子が福岡市民にどれだけ浸透してるかとか、人によってお気に入りというかこだわりの明太子が違うことを知ったのですが。


知らない町へ行ってその町を知るならば、ガイドブックを開くより人に訊いたほうが有意義なことが多い気がするんすよ。