時間を割く

「あんたが、あんたのバラの花をとても大切に思っているのはね、そのバラの花のために、暇つぶしをしたからだよ」
ってのがサン・テグジュペリの「星の王子さま」でキツネがいうせりふであるんすけど、たぶんその通りだと思うのです。暇つぶしっていう言葉は引っかからないわけではないけど、費やした時間ってのは執着の表れだと思う。夜中に目が覚めたときに、ひとり寝だと損した気分になりますが誰かがそばにいるとぜんぜんそうではなくて、本当に無防備な顔でぐっすり眠るのを意味も無く眺めるのがけっこう至福のひとときだった記憶があります。時間を割いたことに後悔もないんすけども。

こういう絵は嫌いじゃなかったよね?と付き合ってた相手から手渡された、たぶん旅行先で待ち時間かなんかのときに暇つぶしで買ったっぽいポストカードが何枚か手許にあるんすけど、わざわざ選んでくれたんやろか、とか、いろいろ昨夜考えがポストカードを手に都合よく謎発展しちまってそこまで考えてからさすがに自分でも少しキモいと思いつつ、で、その付き合ってた相手でもっていまだ結果的に暇つぶししてるのに気がついて、更にキモいよなー、と自覚。