テツの血2

何の気なしに後輩が大阪でのオススメの店を訊いてきたので十三に美味しいお好み焼き屋があってそこにいかなきゃ後悔するよと脅して薦めておき、他に時間があったら大阪港の海遊館見学も薦めようとしたら阪神電車で行く世界遺産の姫路城を狙ってるらしく、別に彼はトラキチじゃなかったはずで大阪から姫路方面というのはJR(新快速)がどう考えてもはやくてそちらが主流だとおもうので、なんでJR(新快速)で行かないの?と問い詰めたらいや実は…と躊躇いがちにテツだったってこと告白されたことがあります。なんでも阪神の特急に乗りたかったらしいのと、奈良へ直通するための阪神の新車見学をしたいらしい。個人的には(たいしてかわりはしないけど)塩屋→垂水→舞子あたりは車窓がJRのほうが良いし、とアドバイスしたけれど私も軽いテツなので深くは突っ込みはしなかったです。
なんというか、テツというのは通常と違う価値観が行動を支配します。必ずしも経済合理性に沿った判断をしません。ちょっと前に述べた「萌えは麻薬じゃないか」ってのににてるかもですが、電車が動くのをみたり乗ったり、ってのはテツにとってはけっこう麻薬です。なんとなく、満足感を覚えるんすよ。麻薬は人によって違いますが。


重いテツだった時期があります。
とくに重度だった小学生の頃カッコイイと思ってた車両が実は四国にいました。元京王の5000系ってやつです。かつてお年玉で買ったオリンパスのカメラで撮った記憶あり。

右側が以前京王帝都で走っていた5000系です。外観はまるで新車みたいなんすけど確かもう40年前くらいの製造です。今は高松の琴電ってとこに再就職しています。ちなみに左側は京浜急行の車。
どうでも良いですがこの連結って東京在住の人間からするとものっそ不思議な組み合わせです。


正面からとるとこんな顔をしています。これは松山の伊予鉄に引き取られた車。それほどデザインに古さを感じさせない(と私は思うのですが)ところがすごいのですけど。

これらの車両にホームで再会したとき、おもわず「わー」と声をあげました。実は。ものっそ懐かしかったです。昔の親友に会うのに近いかも。

どこか大人になりきれないっていうか、こういうのを見ると、まだちょっとだけ胸おどります。