おでんについての雑感

あまり褒められた話ではありませんが卵が得意ではありません。作るのも食べるのも完全にダメというわけではないものの、出来れば避けて過ごしたいです。困るのがおでんだねで、関東炊きではばくだんというすり身の揚げ物の中に卵が丸ごと入っている(個人的には思いついた人を絞め殺したい程度の)ものがあるのですが当たり前のこととして外から眺める限りは他のものとの見分けがつきにくく、おでんだねのセットのものを買うときには(字面だけ読むと物騒なのですが)ばくだん入っていませんよね?と確認することが多いです…ってばくだんの話をしたいわけではなくて。

先日NHKでやっていたドラマでは油揚げの巾着に卵を入れてそれをおでん(関東炊き)に入れ食べていました。それを食べてみたいと云われて、私が喰わなくてよいなら、と週末に安請け合いしちまっています。

でもなんですが。

そのドラマの公式のレシピを改めて確認すると油揚げの巾着をかんぴょうで縛るのではなく上部を折り曲げて爪楊枝で針で縫うように留めていて、中身がこぼれないのか若干の不安が無いわけではありません。でもそのためだけにかんぴょうを買うのも不経済で、他にもお浸しに流用できる三つ葉を茹でて縛って代用し、卵の巾着が浸りながらも中身がこぼれぬように蒟蒻や大根などの他の具材の上で煮はじめ、別に巾着の中身の卵がおでんの汁にこぼれたところで死ぬわけではないと知りつつも、半熟状態になる十数分程度、何度か監視していました。

無事なんとかなって、以前と異なりひと仕事終えた感があったのですが、おでん(関東炊き)ってほんとはたいへんな料理だったのだなあ、と(異論は認める)。