ダイコンについてのお勉強

知らなかったほうがよかったかもしれぬ食べ物というのがいくつかあって、そのうちの一つがこの時期に出回る淀大根です。苦みが少なく甘く煮崩れしにくくきめ細かく、最初に食べたのが油揚げと一緒に炊いたものです。とりこになって、都心部在勤の特権みたいなものかもしれないのですが都心部などでは京野菜を売っているお店がないわけではないので早速買ってきて真似ています。揚げだし大根やふろふき大根やぶり大根であるとか、カニ缶をつかったあんかけとかもやっています。2等分したハーフのやつを週末に買い、揚げだし大根をほどほどに作って未調理の淀大根がいくらかあったとしても、雑なことを書けばたとえばおでん(関東炊き)の中に突っ込んでしまえばなんとかなります。そもそもしょうが醤油をつけて食べる冬のおでんの大根は正義です(異論は認める)。

今冬は近所のスーパーでも関東産の淀大根(?)を見かけるようになりました。丸ごと売っています。週末は2人分ですがそれ以外は1人のことが比較的多いので余らしそうなので手を出していません。じゃあ逆にいつも買っているところではなんで2等分されてるのだろうと思ってなんの気なしに訊いてみたら淀大根は鬆(す)が入りやすく、外からは判りにくいので切って販売してるのだそうで(そこは鬆が入ってたら除外する)。

お前そんなことも知らなかったのかとバカにされそうなことを匿名を奇貨として書くと、淀以外もあたりまえのようにカットされてる大根を買うことが多いのですが(断面で鬆を確認する)、念のため淀ではない大根ってカットされてなかったらどういうのを選んだらいいのですか、と訊くと、どうも葉に近い首の部分が濃いほどいいそうで。訊くは一時の恥でしたが、ほんのちょっとだけ賢くなりました。