うなぎときしめん(もしくは熱田の記憶について)

くだらないことしか書けそうにないのですが、書きます。

先日行った三島は対外的にはコロッケをウリにしていますが、コロッケより目立ったのがうなぎの店です。うなぎが三島名物かどうかは不勉強故に知らぬものの店によっては行列が出来ていて、うなぎの名店を食べ歩いたわけでもないのにそのような確信を持つのは噴飯ものなのですけどうなぎを焼く良い匂いが道端まで漏れて匂いだけでも美味しそうなのが確信出来て、それを嗅いでしまったので三島大社と楽寿館に寄らずに見学に充てずにうなぎを並んで食べても良かったな…といくらか思わされています。なお名誉のために書いておくと三島大社も楽寿館も時間泥棒的な興味深い場所です…って、三島の話をしたかったわけではなくて。

うなぎを焼いている匂いを三島で嗅いで、熱田で以前に似たような経験をした記憶が蘇っています。やはりなぜかは知らないけど熱田神宮の近くにうなぎ店があって、やはりうなぎ料理を極めたわけでもないのにそのような確信を持つのは噴飯ものなのですけどこれ絶対旨いはずだ!と確信できるようなうなぎを焼く良い匂いが道路まで漏れるのです。後日そこがひつまぶしの名店と知ることになります。はてな今週のお題が「好きな街」で、その店で食べた経験があれば多少の見栄をはりつつカッコよくわかりやすく「熱田!」と云い切れるのですけど、正直に書くとその店では食べたことがありません。それじゃダメじゃん

熱田神宮名鉄神宮前駅などに宮きしめんという店があります。つゆは醤油ベースでだしの香りが鼻からぬけます。醤油は確信は持てぬもののおそらく東京のものと異なるたまり醤油のはずで、名古屋に居た頃にはじめて知り何度か食べていて、それでも再訪問したら食べてしまっています。

うなぎ店の匂いときしめんの香りと舌の記憶が熱田という場所をおのれの中ではちょっと特別な地位に押し上げてします。異論は承知なのですが、良い匂いの記憶や美味いものを食べた記憶があるところ、というのは「好き」につながりませんかね。そんなことないかもしれませんが。

「好きな街」はともかくとして「好き」というのはなにかということを考えると難しい気がしてならず(というか私がめんどくさいことを考えてるだけかもしれぬものの)、もし書けるとしたら「好き≒おのれがなにかにこだわっている」ということであったりします。その延長線上で、もし嗅覚と味覚を失うとしたら(この仮定の質問はコロナ禍が収束せず後遺症を考えると笑えないものではあるのですけど)、最後に嗅いでおきたい・食べておきたいのは、熱田のうなぎ店のうなぎを焼く匂いと熱田で食べれる宮きしめんであったり。もっともうなぎのほうは匂いだけじゃなくて神宮の近くの店で食べてみたいのですけど、きしめんとどっちを取るかが悩ましいです…ってやはりくだらないことしか書けなかったり。