江ノ島御礼参り

第五波では東京は一時期連日五千人以上の新規感染者が出ていた時期があり、その頃「感染するかどうかは運次第」というのを見てしまってるのですが、運というのはあるかどうかあいまいなもので、あるかどうかあいまいないものですから「感染しなかったら運が良かった」「感染したら運が悪かった」というようにどこにでもくっつきやすく、非科学的かつ断定があるゆえの理屈ではない妙な力強さがあって、感染予防の行動が意味が無いようにも取れるのでその言説は厄介に感じていました。もちろん手洗い励行・マスクをしながら都心部への通勤を継続してて、個人的には「非科学的な運なんかに左右されてたまるかよ」と本気で思っていました。

でもなんですが。

実は人のこと云えるかというとあまり云えません。

第五波の直前の頃、接種券は来たもののワクチンの目途がたたず、もちろん海を見たかったというのもあるのですが江ノ島の弁財天へ行って神頼みをしています。その後、8月と9月の第一週にモデルナのワクチンを接種でき、感染もせずに第五波を切り抜けることが出来てます。切り抜けてみると正直なところ「これって江ノ島の弁財天のおかげなのだろうか」と思わないでもないです。「江ノ島の弁財天のおかげ」と考えてる時点でわたしは非科学的で、そして起きたことのわかりやすい理由を欲しがる弱いところがあります…って、わたしの弱いところなんてどうでもよくて。

海を見たかったというのもあるのですが宣言明けということもあって江ノ島へ(御礼参りに)行ってきました。

さすがに狭い辺津宮の参道のたこせんのお店の付近は混んでいたものの

島内は人は少なめ。行楽地の人出の取材なのかヘリが旋回していましたが、実際は意図した映像は撮れなかったのではないかな。

奥津宮への参道の途中の、断崖絶壁になっていてかつ海を眺めることが出来る俗に山ふたつとよばれるところで小休止してると、二人連れがそばで立ち止まった気配があってそのあと「火曜サスペンスに出て来そう」「船越英一郎が犯人を追い詰めておきながら、はやまるんじゃない、とかね」とだけ述べ、そのまま去ってます。聞くつもりはなかったのですが聞こえてしまい不意打ちでついツボに入ってしまい、「まだ(聞こえるかもしれないから)笑うなよ」と小声でいわれ、スマホを手にしばらく笑いを堪えるのに必死で、テキトーなものしか撮れてません。

多摩ではあまり見かけないこともあってつい撮ったのですが、(あとで調べた)南九州で咲くアメリデイゴがサムエル・コッキング苑(という植物園)のそばで咲いていて、やはり海辺のすぐのところは温かい風が直に来て(冬は北西の風が吹く関東であっても)なんとか南国の植物が生き延びれる環境なんだろうな、と。

秋のシラスの時期ということもあって、シラス丼を食べて藤沢にお金を落としてきてました。次来るときは御礼参りでなければ…とは思うものの、こればかりはわかりません。そもそも第六波、来てくれないほうがありがたいのですが、ムリかなあ。