飛距離

ここらへん個人差があるかもしれませんが、上を通過する人は成り行きで手を握ったままのとき、最後の最後の直前には手を握り締めることがあります。そのあと若干手が緩みます。ちゃんと観察できたためしがありませんが男はそのとき緊張と弛緩があります。それらをコントロールできるか、といったらあんがい難題です。
コントロールができなくてもそろそろかなってときにラストの予告をすることがあります。ラストの予告の後の弛緩とも緊張ともいえない瞬間に出てしまうものにもコントロールが効かないことがあります。出物腫れ物ところえらばずという言葉がありますが、それが思いのほか飛距離があると、ふふふと笑われちまいます。でもってけっこう恥ずかしい。結果として汚しちまったところを拭いてるのを眺めてるとつい「ごめん」と謝っちまうののですが、謝ることじゃないだろ、と。謝ることじゃないとするとなんなんすかね。すごいでしょ?と、えばるところでもないような。
なぜ笑う?って訊いたら、え、だって予想を上回ると嬉しくない?という答えなんすが、わかるようなわからないような。