まぼろし眼鏡

大きなヤマというかある程度のことは去年中に終えて春先に手許から離れた事柄についてそれとなく完結した旨の報告を午後遅く貰って、ふとした拍子になんとなく30秒くらい夢うつつっていうか、おそらく30秒くらいしかなかったにもかかわらず目は紙をみつつも読んでなくて音が消えて、複数年かかったことだったんすけどとっさにいくつかの情景が浮かんでは消え、ってのがあって、ああそうかもう過ぎたことだったよな、っていうの思い出して音が戻り、次の目の前の課題っていうかそっちが気になって、現実に戻りました。
「記憶と言うてもな、映る筈もない遠すぎるものを映しもすれば、それを近いもののように見せもすれば、幻の眼鏡のようなものやさかいに」ってのが三島さんの小説にあるんすが、間違ってないよなあ、ってやはり思っちまいました。記憶って不思議っすね。