英国のEU離脱雑感

英国日産とかの場合、英国の工場から欧州内に出荷する場合は関税がかからなかったはずで、もしここでEUを離脱して万一関税がかかるようになったとしたら、英国日産の製品の競争力が落ちることになりかねず、英国日産の工場をそのまま維持できるか微妙なんじゃないか、今後の交渉次第ですが日産に限らず労働の機会を英国はずるずると2年後に失うかもしれないわけで、自動車に限らず英国の工業(および雇用)にとってEU離脱は得策ではないであろうという判断が最後には来るのではないか、と予測していたので、報道で離脱が過半を越した、ってのをみて正直びっくりしました。言葉は悪いが他人の手を借りず美しくゆるやかに滅びるつもりなんだろうか、という気がしないでもなかったり。もっともここらへん私の勤務先は関係ない話ないんすが。
工業の話は置いておくとして、他国と協調したりせずにたとえ孤立してでも・経済的にメリットがなくても、全部最適より部分最適を選ぶ・英国は英国の道を行く、というのはわからないでもなかったりします。経済的に豊かになることが幸福なことかというと一概にそうとも限らないわけで、人はメリットで動くか、といったらそんなことないし、英国史を振り返れば「栄光ある孤立」なんてのもあったわけで。
ただ、差異のある複数の民族が共存することを前提としたEUの枠組みが一歩後退したのは事実で、差異のある人間同士はやはり共存は難しいのかな、ってのを思っちまったり。