日比谷にて

想定より速く都心部についちまい、時間があったので日比谷公園

Wishing Wellってことばがありますが、日比谷公園の噴水もいくらか小銭が投げ込まれてます。

噴水に願いをかけてもしょうがないような気がしないでもないんすが、でも湧き出る水を見ていて願いがかなうかも、と思っちまうのは言葉にはしにくいのですが、なんとなくわからんでもなかったり。


公園の中には日比谷図書館があります、というか残ってました。存続か閉館か取りざたされてた時期があり、どうなったのか知らなかったので、実地確認したかったのです。

前は都立日比谷図書館で、広尾にある中央図書館ほどではないものの大規模図書館で、けっこうな蔵書数がありました。大学生の頃、目当ての本が大学の図書館に無いときに広尾より便利なので都立日比谷で探して読むことがあって、お世話になってた図書館です。コピーが30円くらいしたので必要最小限にとどめ、メモをけっこう取ってた記憶があります。(冷房がない家にいたので)冷房完備なのがありがたかったので、バイトのない日にはここで自習したこともあります。
2階3階の右辺と左辺が開架の本棚で、閲覧室兼自習室もありました。となりが野外音楽堂で、そこでなにかをやってるとちょっとうるさいのが難点でした。地下には食堂があったはずなんすが、いちども入った記憶がありません。近所に日比谷シティというのがあって、そこの商店街で昼食をテイクアウトして、公園内で缶コーラを買い、ベンチに座って済ませてましたって、なんだかビンボー自慢みたいになっちまいますが。暗い過去ではないものの明るい過去でもないんすが、過去の記憶がつまってるので、残ってるのが嬉しい建物です。
で、最初この建物をみた時に、なんで三角なんだろう、と不思議に思ったのですが、建築を専攻する同級生になんで四角じゃなきゃいけないの?と問い返されて「そらそうだな」と妙に納得したんすが、でもあんまり三角の建物ってないかもしれません。


日比谷公園の南にあるのが

日比谷シティというところ。建物自体は変わっていません。

いまフットサルの芝生があるところが前は冬になるとスケートリンクになってて、友人がバイトしていたのでそのスケートリンクでけっこう遊んでいました。残念ながら私が就職をして東京を離れてる間にいつの間にかクローズしてて、惜しいかぎり。スケートはもう一度機会があればやってみたいんすが、しばらくやってないので前みたいに片足で滑ることができるかどうか、ちょっとわかんないっす。

バカだなあとおもいつつ、高層ビルのそばに行くと撮りたくなる一枚。


意識して歩くとなんかこう、ほんのちょっと歩いただけでもその時の記憶が泉のように噴出してくるから不思議っす。

昔に戻りたいか・学生時代に戻りたいか、というとしんどいこともあったので別にそうとは思わないのですが、あのころもちゃんとそれなりに真面目にやって、そこそこ遊んでたよなあ、ということを思い出し、振り返ったら泣けそうなことも思い出しちまいそうなので、ちゃんと封印して電車に乗りました。