消費税

たとえば私が身体を一回5万で売ったとして(そんな値段で買う人はいないと思うが)コンスタントに毎週2回客がつくと52週で520万くらいになります。で、本来はそこから得た収入を所得税として税務申告しなければなりません。でも、ばっくれることも可能です。税金のあり方の三大原則に公平・中立・簡素ってのがあるのですが、仮に勤務してたら520万の収入があったら源泉徴収できっちりもってかれますから、どことなく不公平感が生まれます。所得でなく消費に税金をかけると逆にどんな収入源をもっていようと買い物するときにかかりますから、実は消費税っていちばんとりっぱぐれのない課税システムです。年収80万の人相手でも1000万の人相手でも生協で売ってる2000円のコシヒカリを買うたびに100円取れます。地震のあとに震災の復興の財源に消費税を上げる、ってな話があったのはそういう消費税の取りやすさ、それと簡素さがあるからでしょう。


ただ被災地を考慮して一定地域には消費税を還付するってな話が出てきてて、いまは立ち消えになったみたいですが、偉い人は恐ろしいな、と思ったのは還付というのがどういうシステムか、普通のサラリーマンならすぐに分かるであろうことがたぶんわかってないことです。もしそんなことをするのなら還付のために1年分の生協やイオンの領収書を集めておいて集計しなければならないわけっす。還付請求の主体が個人に限られればみんな必死になってその計算をするかもしれません。でも、そのチェックに一体どれほどの人手をかけて、経費を増やすというのか、なんすよ。ノーチェックなら還付し放題ですが、そういうわけにもいかないでしょう。

この国を憂う、なんておおそれたことは考えてないのですが、なんだかこう、思い付きで動いてるのかなあ、という印象がぬぐえなかったり。