趣味

好きなタイプの女性って誰よ、ってのはよくある話のネタだと思います。一般成人男子に比べあまり女性に対して興味がないので真剣にこたえた試しがないのですが嘘をついても寝覚めが悪いしTBSの小林アナはかわいいな、と思ってたのでよくその名前を挙げてました。女性の趣味でその人の人となりがわかるのかな、なんていつも思うのですが、実際のところわかるんでしょうか。どういうふうに解釈されてるのか、たまに気になるんすけども。付き合ってた相手はヒロスエが好みでした。類似点はまったく思いつきません。


好きなタイプよりも人となりというかその人のバックボーンががわかりそうなのが履歴書に書くような趣味かもしれません。でも初対面やあまり接点のなかった人に、話しついでに趣味はなんですか、っていわれると口ごもります。クラシックを聴いてるので音楽鑑賞です、って言ってもいいのですが、けどどれくらい聴いたら音楽を趣味っていっていいかどうか判らないしピアノ曲とかモーツアルトあたりはまったく興味はありませんから万一その方面に話がとんだら話が膨らまない。さらに最近なに聴きました?って言われて「グスターボ・ドゥダメルが振ったチャイコフスキーの5番」とかいってもたぶん通じる確率が少ないから余計にいえません。読書ですって言うのもひとつのテですがやはりどれくらいから「読書を趣味」っていっていいのかどうかわからなく、文学に興味はあっても西洋文学はほとんど知りませんし日本文学でも知らない作家が多いし現代だったら村上春樹を最後まで読めませんでしたし、いま流行の本も万城目さんくらいしか読んでませんから話が膨らまないことこの上なくいいにくい。そもそも誰かにあまり語ることを前提に本を読んでないし音楽を聴いてるわけではなくその世界に入り浸ってることが多いので読んだもの聴いたものを語る言葉が思いつかないんすよ。
でも無趣味です、っていうのはなんだかカッコ悪いので鉄道が好きです、とか、寺社仏閣めぐり、なんてこたえています。鉄道は過去に熱中してて適度に知識があるのと仕事であちこち行ったので対応できるのと、寺社仏閣は別に趣味じゃなく巡拝してるので嘘といえば嘘なんすがあちこち行って勉強させてもらったおかげで先方が何か言ってもそれなりに対応できるからです。さらに音楽や読書、ミステリもちょっとだけ、なんて云うようにしてるのですが。


えてして趣味の世界ではアマチュアでもうわーほんとにすごいって人がいます。文学でも音楽なんかだとそういう人や頭の良い人は、知っていても知らないそぶりをして人の話を聞いたりしてることがあって、話を進めてくとその片鱗をちらっちらってみせてくるのです。こっちがほぼ知識を全部隠さず出してて対応してる段階でそれをやられると恐ろしいっていうか、かなわんなー、と思います。ただ最近気がついたのは文学音楽に限らず何かの分野に詳しい人はものごとを知れば知るほど知識を正確に語りたく、そしてまたこいつ理解してるのだろうかって会話しながら判定っていうか見極められてるのかななんてふうに思ってるのですけども。その判定の結果か、話の成り行きか、先方は惜しげもなく知識を披露してくれることもあるんすけど、そういう専門家の話はためになって面白いので時間があっという間に過ぎていくことが多かったりします。


ちなみにブログやってそう、なんて事を訊かれたこともありますが、さすがにブログはやってるよ、なんてことはいえないので嘘をついてます。