いまは知らぬもののいまを遡ること30年以上前には、いわゆる学ラン、正確に書けば詰め襟の学生服の内側には白いプラスチック製のカラーをつけていました。もちろん当時はなんでそんなものがあるのかは知らず、大人になって形状記憶のワイシャツにアイロンがけするようになってから汚れ防止なのではないか?と、悟っています。しかし首筋にプラスチックがあるというのはいくらか気になるもので、カラーがないというのは校則違反ではあるので服装検査のようなものがあるときだけはちゃんとつけていたりしたものの、常につけていたかというとそんなことはありませんでした。私は根が真面目かというとそんなことはなかったので、湿気の多いときは外してた記憶があったりします。
はてなの今週のお題「制服」を引っ張りつつ、くだらないことを書きます。
去夏から追っているミステリのアニメ『小市民シリーズ』(原作・米沢穂信)の主人公の小鳩くんの通う高校の制服は詰め襟、つまり学ランです。小鳩くんはわりとホックを閉めている描写が多く(もちろんホックを開けてる描写もあるのですが)、ホックを閉めてても見覚えのある白いカラーのふちっぽいのが見えるのでカラーをつけてると推測できました。些細なことなのですがおのれの経験を踏まえると、ひねてるけど根が真面目であることが言葉を使わずにそれだけで表現できている気がしてならず、アニメのその描写を眺めてちょっと唸らされちまっています。
と同時に、カラーを外しがちであったおのれの不真面目さをいまさらながら反省しつつ、カラーの首回りのプラスチックの感触を忘れてないことに気が付き、なぜか首のあたりをさすっていました。
細かいところまで気を配ってあるよくできた映像って、本筋とは関係ないことで思考が転がる・意味不明な行動を引き起こすってことってないっすかね…って、制服と関係なくなってきたのでこのへんで。