八百屋お七

江戸時代に八百屋お七ってのがいて、江戸を襲った大火で駒込の寺に避難した際にその寺の小姓と恋仲となるんすけど、16歳のお七は恋慕のあまりにその寺の小姓との再会を企んで放火未遂事件を起します。お七はつかまって奉行所で取り調べをうけます。放火は江戸で通用していた御定書では大罪で死刑にするしかありませんが、事情を知った奉行所は当時の御定書が15歳以下の者は罪が一等だけ減じられて死刑にはならないと言う規定が存在したことを利用して何とか死刑を回避しようとします。で、ほんとは16って知っててわざと「15じゃなかったか?」なんてことを問うのですがお七は奉行所の意図が汲み取れず16であることを重ねて主張します。奉行所としては打つ手がないので彼女を処刑場に送らざるを得なかったのですが。


最近の犯罪ってのは社会的に許しがたいものってことのほうが多いです。でも、たまに理解できるものもあります。事件自体は反社会的なんすけどそこにいたるまでのきっかけとか心情ってのはひどく純粋であることがあったりする。
情状酌量って文字を見るとこの八百屋お七の件をたまに思い出します。