もののみかたの問題

京都で思い出したんすけど。
京都で一番有名なお祭りはたぶん祇園祭だと思います。個人的に宵山山鉾巡行を死ぬまでに一度拝みたい、とおもいつつまだ実現してません。
ただ、神輿渡御の日にわけあって京都に居たことがあります。
所用をすませて夕方に阪急電車に乗る前に神輿のあるお旅所の前を通ったのですが、そのときお旅所の前で神輿に観光客と思しき若い女性が近づこうとした刹那、温厚そうな初老の男性がコラ!と一喝した。神輿って信仰の対象がのり移ってるわけで日本古来の女性がケガレを持つという思考が祇園祭には底辺にまだ息づいているはずで、何で怒ってるのかもイヤというほどわかるのですが当の女性は何で怒られたかがわかってないみたいで、一部始終を目撃してなんだかな、と考え込んじまった。


伝統文化っていうものはそれぞれ理屈はそれなりにあって、今のモノサシで考えたら理解できないことがあります。
お旅所の一件は普通の物見遊山の観光客と篤い信仰のぶつかり合いっていったら大げさっすけども、歴史を知らねば人によっては不合理な女性差別ってとるかもしれない。ここらへん歴史などそこらへんに興味ありや無しやとかで、もののとらえ方が違ってくるんだろうな、と思います。
しかし、同じ日本人でいつからこんなに差異ができたんですかね。