どけよどけよはねるぞ

いつものようにくだらないことを書きます。

視覚はまぶたの筋肉を使いますが耳からの聴覚というのは障害が無ければさして運動機能を必要とせず、なので意図せず耳に入ってしまうことがあります。それを巧く利用したのが警笛で、警戒してもらうためにわざと鳴らすことが無いわけではありません。会社によってはメロディにしてしまうことがあります。犬山や豊橋へと走る名鉄の場合、特急や快速特急だとゆっくりと

「ミド♯ラミド♯ラミド♯ミララミド♯ラミド♯ラ」

と鳴らしながら駅に入ってくることがあります。名古屋にいた頃に社の先輩が

「どーけーよーどーけーよーはーねーるーぞーどーかーにゃはーねーるーぞー」

という意味であると解説してくれたことがあり以降どけよホーンと個人的に名付けていますが、ほんとにミド♯ラからはじまるメロディが「どけよ!」という意味なのかは不明です…ってそんなことはどうでもよくて。

去夏、東岡崎というところまで久しぶりに名鉄に乗る機会があって、ホームで待っているとかつてよく聞いていたどけよホーンがやはり意図せず聞こえてきました。次の瞬間、およそ20年前の名古屋にいた頃の記憶、たとえばその頃の夜遅く残業しながらどん兵衛をすすっていた記憶などが湧いて出てきていて、どけよホーンをきっかけにそのときいくらか感傷的になっていました。

はてな今週のお題「懐かしいもの」を引っ張ると過去に耳にした名鉄の警笛の音≒どけよホーンがまず思い浮かびます。ただどけよホーンはおよそ20年前と全然変わらないいまでも現役のもので誰もが「懐かしいもの」というか怪しいです。でも懐かしいという感情は個人の経験に由来して引き起こされるものではないかな、という気がしてならなかったり。そんなことないっすかね。ないかもですが。