おそらく関東以外では知名度がない遊園地なんすが西武線に西武園というのがあります。記憶に間違えなければ西武園内にアイドル共和国というのがあって土曜にアイドル番組を中継していて、そこに出ていたのがSMAPです。なんでそんなことを覚えてるかというと、私が10代の一時期、ナイトスクープは東京だとわりと土曜の午後にやっていて、そのナイトスクープの前が西武園からのアイドル番組だったのです。ナイトスクープもそうそうしょっちゅう観ていたわけではないんすけども。でも「今年最初の雪が低い空からまーいおちる」ってのではじまる「雪が降ってきた」という曲は印象に残ってて、いまでもそらで歌えます。もっともそのころは光GENJIの陰にかくれてあんまり目立ってなかったはずで、鳴かず飛ばずの時期だったような。でもって気がつくとSMAPは少年隊や光GENJIのような超スーパーアイドルではないアイドルになっていました。ドラマもバラエティもあまり観ないので彼らが出ていた番組って知っててせいぜいスマスマくらいですが。
「雪が降ってきた」以降も、あちこちでSMAPの曲は流れていたせいもあり、耳にする機会は多かったです。20代で耳にした「青いイナズマ」とか「ダイナマイト」なんてのは特にそうです。でた曲はたしか当時はよくチャート一位を争っててほんとあちこちでかかっててそれが自然と耳に入ってたんだと思うのですが、たぶんいまでもそらで全部歌えます。社会人になってからも勤務先から寮にに向かう途中、名駅のレジャックのそばの高架下とかひとりで誰もいなかったときなどよく歌ってました。名古屋という見知らぬ土地で馴染むまでちょっと時間がかかってたんすけど、メロディラインを脳内で追うことで気分転換を図り、歌うことでどこかすっとしていました。記憶した上でさらに声に出して歌ってたのでそうかんたんに忘れっこないです。
ついでに書いておくとSMAPは同世代です。解散するかもしれないっていうのを最初に知ったとき慣れ親しんだものがなくなるかもしれぬさびしさ、ってのはありましたが、キャリアをどう考えてるのか窺い知ることはできないけどそれぞれやりたいことがあるのなら西武園時代から20年以上続けてきたアイドルという縛りを捨てて、もう20年以上がんばってきたんだしここらへんでそれぞれの道に専念させてあげたら、ってのはありました。ところがそういうことではなくてマネジメントする会社の中での派閥争いというか騒動があってそれゆえの解散危機、なんてのを知ると、ちょっともったいないなあ、というのがあります。恩義のある人について行こうとすると事務所と対立するってのが悲しいし、派閥争いは不毛なもののある程度の組織になれば出て来ちまいがちなものでやむを得ないんすが、そんな理由で解散なんていうのはなんかこう、どうにかならんかな、ってのがあったり。