駿河台匂

いつものように役に立たないくだらない話を書きます。

中学の時に機械的百人一首をおぼえたことは何度か書いた記憶があるのですが、そのなかに「あおによし奈良のみやこの八重桜けふここのえににおいぬるかも」ってのがありました。そのときは辞書もひかず、正確な意味は後回しにして九重部屋の奈良の八重桜は匂うかも?ということをキーにして覚えています。正確な意味を後まわしにしたので大人になってから桜って匂うのか?ということが酔っぱらってるときに話題になり、いざ桜の木に鼻を近づけると「桜餅のにおいがする!」ということになり、経験に学ぶ愚者なのであおによしの歌は桜餅のにおいを詠ったものである、という解釈を一時していました。しかし冷静に考えると桜餅が平安時代にあったかどうかも怪しいし、桜餅は強いにおいはありません。「九重ににおう」ってなんだよ?ってことになって辞書をひいて九重は宮中、におうは美しい、という意味を知ります。わからなかったら辞書をひきましょう、という毒にも薬にもならぬ結論になるのですが、って辞書の話をしたかったわけではなくて。

厄介なことに桜の中には匂うやつがあって

駿河台に原木があった駿河台匂というのはある程度芳香がある、ということになっています(近所の公園の説明書きが正しければ)。匂いにつられてなのか、蜂が居ました。桜は虫媒花なのでちっともおかしくはありません。駿河台のニコライ堂のそばの病院に一時期お世話になってたので、どんな匂いかを確認したかったのですが、

しかし深呼吸してもマスク越しではちっともわからず。「まん延防止」対象地域ではないものの、かといって往来のある外でマスクを外す度胸もありません。

来年の今頃はマスクを外して匂いを知ることが出来ればよいのですが、鬼が笑うかな。