さいかち坂

水道橋の駅の東側にあるのがさいかち坂

「さいかち」というまめに似た実がなる木がありまして、それが由来になってます。私が10代の頃はさいかちの木があったんすが、いまは見当たらず。ちなみに坂の上が駿河台。駿台予備校があります。すくなくとも私が10代の頃はメジャな模試を行ってました。駿河台には通院していた病院もあってよく来てたんすけど、お茶の水の駅からそのまま帰るのもなんだか芸がないな、とおもってこのさいかち坂を下りてたまに水道橋から電車に乗ってました。

坂の上(駿河台)から水道橋方向はこんな眺め。今日は写生する人が多かったです。もっと晴れた日のほうは良いと思うのだけども。

駿河台をもう少し行くとあるのが山の上ホテル。吹けば飛ぶような小さなホテルですが料理は定評があります。いまでこそ高層ビルばかりなのですが、ほんと「山の上」だったんだろうなあ、と。


駿河台のそばにあるのが本の街、神保町です。

駅のそばにあるのが岩波ブックセンター書物復権という文字が見えますが、ここは硬派でうれるかどうかより、良い専門書を置く、というモットーです。で、法学系とか考古学とかの人文系が強いっす。バイト先がここからそんな遠くなかったので、大学生だったころ、図書館で誰かが参考図書を借りてて、でもそれを読みたくて、しかし買えなかったので、本が返ってくるまであやしまれないようにここと三省堂で何日間か通って重要そうなところを少しずつ立ち読みしたことがあります。なんだか書いてて貧乏たらしいすが、ほんと財布の中の金を勘定しながらこの町をうろついてました。社会に出て働いて手許に余裕ができたら神保町に寄る機会が減ったり本を読む余裕が減ったのは、ちょっと悲しいですけど。

書泉ブックマート 三省堂本店→
三省堂本店は東京だと総合的な品ぞろえの比較的充実した本屋さんで、小説家の人がたまにサイン会をしたりします。で、大学生協にないようなある程度の本は(新宿ジュンク堂ができるまでは)ここか新宿紀伊國屋や岩波BCにありましたから、この手の本屋さんが複数あるのは東京の大学生の特権だったかもしれません。
書泉ブックマートは趣味分野・特にコミックに強い店です。CLAMPって漫画を描く集団がいたのですが(いまでもいるのかなあ)、その人たちの商業ベースでない本をここで扱ってましたとかけばどんなところかわかる人には想像がつくかも。

この町がおそろしいのはほんとに本の街であることで、ビルの下から上まで本屋さん、ってなことがあったりします。でもって扱ってるのは本だけとは限りません。店によっては地図や古文書も扱います。記憶に間違えなければ武士の家計簿を書いた大学の先生はこの町の古書店に出て来た古文書を解析して本を書いてたはずです。


ぜんぜん関連ないかもなんすけど、いまは電子辞書や電子書籍が普及しはじめてますが、紙媒体って無くならないんじゃないかなあ、とこの町に来るたびに思います。
つか、電子辞書や電子書籍が主流になるとちょっと困るなあ、とも思っちまいます。
私はいまでも書き込みのある英和辞を使ったり、ミニ六法にメモをはさんだりするのですが、本や紙ってそういう使いやすさ・気軽さがあるとおもうのです。あとでそれをみて脳内で有機的に記憶とむすびつくので、その行為が無くなると困るなあ、と。紙じゃないと、そういう気軽さがないような気がしてならんのです。気のせいかもなんすが。
またページをめくって紙に書かれた文字を読む、面白そうな本を本棚から探して本を読む、ということが生理的快感にどこかつながってるせいかもしれませんが、市場は縮小してもそういったスタイルで本に接する機会ってなかなか捨てられないんじゃないか、とおもうのですが、どうだろ。

裏道なせいか、不思議なくらい全然変わってない「さぼうる」という喫茶店のあるあたり。マクドナルドとかスターバックスとかないわけではないのですが、なぜかこういった喫茶店が神保町は生き残ってます。なんとなく嬉しくなっちゃうんすが、残念ながら今日は休みでした。


まいどのことながら駆け足で恐縮ですが、本を探しに寄り道ついでにさらに寄り道してみました。つか、歩いてる途中に気が付いた、ささいなことなんすけど、本を探すって、なんとなくわくわくしませんか?