四十半ばでの初体験

一昨年の春から去年の春まで職務上付き合いのあるよその会社の人が居ました。仮にAさんとします。でも去年の春から別の人Bさんに代わってます。なんで交代したのかの理由は正直知らないでいて、てっきり定期異動かなと推測してました。新しい担当の人Bさんは可も不可もないけどちょっと何を考えてるかわからない全幅の信頼はおけない感じのタイプの人で、あたまの回転の速かった前の担当の人Aさんのほうが良かったなあ、とは口には出さずにずっと思ってましたが、でもまあ職務に直接は関係ないことなので淡々と打ち合わせなどをしていました。

今月に入って協議しなければならないことがあって連絡を取ると、応対してくれたのが去年の春までの頭の回転の速い前の担当の人Aさんでなんだか懐かしく、思わず「うわあ久しぶりです、元気でしたか?」と儀礼ではない挨拶をしてます。挨拶の後、本題に入って面会のアポイントを取りました。今週、細部を詰めつつ順調に進めています。

が。

細部を詰めた協議のあと、去春から担当だった人Bさんのことを訊いたら詳細はともかくトラブルを起こして退職して居なくなったらしいことを小声で教えてもらって、続けてAさんから「念のためにお伺いますが、私、なにか気に障ることしましたか?」と問われてわけわかめだったので「どういうことです?」と問い返したら、話を総合するとどうも私がクレームをあげ私が去春に担当の交代を要求したことになってるっぽく、身に覚えがないので冗談抜きで驚いて、一切クレームなんてつけてませんし交代を要求してませんし、なにより代わってほしくなかったです、と告げてます。ああやっぱり、という顔のあと「刺さった小骨がとれてよかった」というような趣旨のことを言ってAさんは安堵してそれはそれでよいのですが、よく開いた口がふさがらないっていいますけど、聞いてるこちらはほんとに開いた口がふさがりませんでした。

あずかり知らぬところで名前を使われたことは初体験で、40半ばになってよもやこんな初体験をするとは夢にも思わなかったり。生きてるといろいろありますね。