山形の味付秘伝豆

地域の産業をいかにして守るか、という命題があるのかどうかまではわからぬものの、去春からこちら、いままで存在すら知らなかった食材を東京でも目にするようになりました。たとえば魚のすり身に唐辛子を混ぜた島根の赤天ぷらを去年はじめて知って・食べています。その取り組みは今でもあちこちで続いてるらしくて、物珍しさに負けてつい手をのばすことがあります。

今日、いなげやで手をのばしたのが山形の味付秘伝豆です。

青大豆を煮て冷やしたもので、「そのまま酒のつまみにでも」と袋の説明書きに書いてあったのでそのまま食したのですが、それでも充分イケます。漬け汁にはいくらか砂糖が入ってるっぽいのですがまったく気にならなくて、固く煮てあるせいか噛むごとに大豆のほのかな甘味というか旨味が口腔内に広がりました。ただし若干癖になるので黙々と箸がすすんでしまい(黙々と豆を箸でたべるおっさんをご想像ください)、固く煮てあるのであごが若干疲れてくるのが難点といえば難点です。

説明書きには炊き込みご飯も推奨してあったのですが、一袋しか買っていないので試してません。不要不急の外出を控えたほうが良いのは承知なので明日行くのは避けるつもりですが、次行くときまで売れ残ってればいいなあ、と不穏当なことを考えちまいました。矛盾することを書くと「もっと売れてもいい」商品とも思っています。

山形には行ったことがなく、なので恥ずかしながら青大豆という品種も秘伝豆もはじめて知りました。まだ見知らぬ美味いものがあるのだと知ると「コロナでは死ねないなあ」感があったりします。

お題「これ買いました」