これを書いているのはギャル系JK…じゃねえ、若干くたびれたおっさんで、若干くたびれたおっさんになる前に領収書の管理を任されていたことがあります。複写式の領収書の束を渡されて、入金があったのち、額が正しいかどうかを確かめてから金額と宛名を書いて、正本を発送して控えをこちらで保管していました。領収書は連番で、万一、なにかしらの問い合わせがあれば照合できます。
領収書は入金があってから対応するのが基本、というのを教わっていてそれをほんと律儀に守っていました。そもそも支払われた金銭を受け取ることが領収でそれを書面にするわけですから、金銭を受け取る前に書いたり宛名や額面等を白紙にしたら、もはや領収書ではないです。一度だけ、私は頭がゆるいと思われてるのか領収金額の部分の白紙の領収書を出してくれないか、と要請されたことがありますが、あの、金銭を受け取る前に渡したら領収書じゃなくなりますよね?…と頭がゆるいと思われてることを逆手に断ったら、こいつバカだと思われたのか、それ以降はそういう話は一切ありません。
話はいつものように横に素っ飛びます。
花見だか桜見だかに関する報道を読む限り、入金を確認する前に第三者に領収書を渡したというのがあって、もはやそれは領収書じゃないじゃん領収書と書いた紙じゃん、とか、現金在高と領収書発行金額があわなかったらどうするつもりだったんだろう、とか、おそらくとても低レベルのことを考えていました。
もちろん、入金された金銭を確認してから領収書を書く、というのは別に法律で定められたことではありませんから、そんなことしなくても誰も咎めません。でも領収書を書く上で暗黙の守るべき基本原則のひとつであったりします。発行会社が金銭を確認する前に書かれた書面、つまり基本原則を守ってないものを領収書と言い切る姿勢に「なに云ってんのこの人…」という脱力感を覚えてます。もしかしたら元サラリーマンであっても金銭が絡む細かいメンドーな仕事をいっさいやってこなかったか、もしくは任せてもらえなかったかという事情があって、ゆえに領収書について知らないだけかもしれないのですが。
政治と野球の話はしないほうが良いかもなのだけど、さすがにこればっかりはなんぼなんでも、と思ったのでした。