20の頃

20とかそのころは他人とおのれを比べてうらやましいなあ、というのが、まったくないわけではなかったりします。バイトしながら大学に通ってて本代を捻出するためにバイト先から学校まで歩いたりなんてことをしてたのですけど、その一方で海外旅行へ行ったなんて言うのをきくと海外なんて夢のまた夢でしたから、比べちゃいけないとわかっていてもやはり内心「うがーっ」となってうらやましかったりします。凡人は他人が居て自分の環境を自覚できます。社会に出たいま、比べちゃいけない、もちろん自分は自分だってのは、わからんでもないのです。だけどそれで完全に納得するのは20の頃は難しかった気がします。うらやましいと思ったってなんの役にも立たないのですが、やはりいかんともしがたいおのれの環境が物足らないものに思えてくるのです。もっとも海外へ行ったことがプラスになるの?ってのはありました。英国法とかを研究していたわけじゃなかったので。
羨望とか嫉妬というのは人をダメにします。他人を軸に評価をしはじめると、その他人がいなくなったときに・その人を追い越した時に、軸がブレるのです。他人がうらやましい、というのは他人を軸におのれを評価していますが、その他人がいなくなったとき・抜き去ったときに、おのれの位置もわかんなくなります。おのれでおのれを評価する軸をつくらないと、いざというときに迷うのです。
とかなんとかえらそうなことを云っておきながら、20の倍生きていても、単純に「うらやましいなあ」ということがあって内心「うがー」っとなったりすることは、あります。
はてなのお題が20歳でしたが、なんかこう、またずれちまったかも。