菅原道真という人は知識豊富で頭が良かったから春になれば梅が咲くことくらいはしっていたはずで、でもってなぜ「春を忘るな」なんていったのかなあ、などと受験生の頃(つか10代の頃)考えてたことがあります。でも大人になってからそれなりにあたりまえだと思ってることがあたりまえでなくなったりあたりまえが揺らいできたりしてそうするとすべてにおいてほんとに大丈夫なのかなというぷち猜疑心がいつの間にかでかくなることを経験してからこっち、人はもしかしてよほどなにかでかいショックとか揺らぐような経験をすると、梅もほんとに咲くんだろうかという猜疑心も出てきてもおかしくないよな、なんてことを考えちまうようになりました。菅公とは知識の差も頭の良さも歌のセンスもぜんぜん違いますから、もちろんこんな解釈は間違ってるんだろうな、でも正解なんてあるんだろか、と思いつつ鼻がむずむずしてくると、あの時代も花粉症はあったんだろうなあ、などと余計な方向へ思考がいっちまいました。
雨上がりで空気が澄んでるので梅の花がキレイでした。梅は虫媒花なので花粉で人間にいたずらすることはありません。敵はスギです。