甘い汁

大人になって役得とかで甘い汁を吸うことがあったかというとほとんどありません。強いて言えば仕事で上の人の付き添いで静岡までグリーン車に乗ったことくらいです。甘い汁には縁遠い生活を送ってます。

小学校の頃、通学路にツツジが咲いていて、よくそれをつんでちゅーちゅーと甘い汁というか蜜を吸っていました。別に家に帰ればそこそこのお菓子があったのですが、なんだかツツジのほうが上等のような気がしてたのです。たぶん、一年のうちの一時期にしか味わえないっていうプレミア感がそうさせてたのかもしれません。
で、大人になったいまもつくづく思うのですが、ツツジの蜜のようなものの甘さのほうがなんだか上等な気がしてならなかったり。もういちど吸ってみたいと思いつつスーツ姿のサラリーマンが見知らぬ家のツツジをつんでちゅーちゅー吸ってる姿ってどうよ、ってのがあって、果たせてません。
花盗人は罪にならない、なんて言葉も一応しってるんすけど、なかなか。