人を教育する専門職ではないものの、人に教えることがあります。で、人に対して何かを教えるっていうときに懇切丁寧に教えようとしてたのだけど、あるときに勤務先の先輩から酒の席で忠告をうけて、あのね、云われたことを全て記憶する人なんて居らんのや、せやから全部教えようとしたって無駄、てなことを言われた。試行錯誤ののち、かつて自分がそのように教育をうけたように、必要最小限の基本的なことを教えてあとは応用まですべては教えずに考えさす方法に切り替えました。
ところがその方法でうまくはいったことはあるけど、うまくいかないこともあります。教え方が悪いのだろうか、なんて考えてます。でもうっすら気がついたことがあって、ちょっと考えればわかりそうなんだけどそれに気がつかなかったり、どんなに説明してもきいた方がちょっとは考えないと理解しにくいことがあったりするのだけど考えずに不機嫌になったり、訊けばなんとなかると思ってるのか訊こうとしたりすることがあるのです。なんでなんだろう、と思うのだけど、考えることをしないめんどくさがりが増えたのかな、と推測。考えることってそんなにめんどくさいことなのだろうか、とおもう。


一般論としても何かを理解するってのは、ほんとは外からだけの刺激に頼ってるだけだったら、それは違うのでは無いかな、と。外からの刺激を受けて脳内で考えないと血肉にはならないし理解したことにならないんじゃ?とおもう。
でも、なんなこう単純化というか、わかりやすさとか考えないですむ、ってのがよいという方向へ流れが進んでるのかな、と感じてます。