料理の話をたまにすると、うらやましがる人って居ませんか?
おいしい料理をどこそこで食べたことがある、というと、人によっては貧乏だからグルメじゃないし羨ましい、とかいう人が居るんすよ。これに似たパターンで、不器用で料理が下手だからぁ、っていう人が居る。
そういうの変じゃね?と思うことがあります。
本気で美味しい物が食べたかったら、もしくは誰かに食べさせたかったら、リサーチを重ねてだせる資金を捻出して食べるはずだと思う。そしてまた金額と料理のレベルって必ずしも比例しませんし。さらに料理が下手ってのも、本気で誰かに食べさせようと思ったら、若しくは自分で美味しいものを食おうとおもったら、研究して頑張ると思うのです。普通。
なんというか料理に限らず、私は●●なのよね、とか外部に理由をつけて簡単に他人と比較してあてこするように羨ましがる、って人を見ると、ああ、ギャンブラーじゃないんだな、と最近思うようになりました。ギャンブルに資金を突っ込まないでいながら、資金を突っ込んで配当があった人間を羨ましがるのです。料理下手の件でいえば、「料理をうまくするためのスキル」っていう船券を買わないで、買って勝った人を羨んでるんすよ。
もっとも、無傷なギャンブラーなんていないはずで、「二度とこないぞこんなとこ」とおもう美味しくない最悪なドイツ料理店を知ってますし料理も失敗したことは何度もあります。料理じゃないっすけど私は本もギャンブルっすよ。書評なんであまりみないで本を買ったり借りたりするので。手痛い失敗っていうか「うわあ」という本にもめぐりあいました。
競艇も競馬もやらないっすけどこの手のギャンブルって、決してきらいじゃなかったりします。
はじめて作る料理や知らない料理店も見知らぬ本もそして恋愛も、ときとしてどうなるか予想がつかないときがあるから不安といえば不安なんすけど、けど、しないと配当にありつけないんすよ。
船券をかわずに配当を羨むような人には喧嘩売るつもりはないから何も言わないけど、内心、することが違うんじゃね?とこっそり思ったりはします。