社会人になって大阪勤務だった時期があって、そのときに覚えた味が蓬莱551という中華料理店の豚まんです。で、記憶に間違いなければ勤務先の先輩がお前も食う?っていって温かいやつを食わせてくれたのがきっかけです。その味が忘れられなくって、東京に戻ってからも京阪神へ行くたびに必ず食べるようになりました。うめだ阪神とか新大阪駅に551の売場があって温かい豚まんをそこで買えます。今でも食べるとやはり幸福感を感じます。551の豚まんをはじめて食べたのがたまたま社会人になり立ての頃で、勉強することが多く戸惑うことばかりで食生活がそれほど充実した時期じゃなかったから食わせてもらったその豚まんの温かさってのが非常に強烈で幸福感を感じやすかったってのもありますけど、それ以降食べ物が温かいっていうのは無条件に幸福感と食欲を刺激するんじゃないかと思うようになりました。

食べ物が温かいってのはなんだかこう視覚的にも食感的にも幸福感を感じ易いんじゃ?と思います。好きな人と鍋なんかつつく、なんてのは最たるもんだよなー、と今でも思いますし豚まんも幸福感を感じます。
ほんとなんかお手軽に幸福を感じるお手軽な人間っぽいですけど実際私はお手軽な人間です。


豚まんにはなんかこう、個人的には特に幸福感と食欲を刺激する食べ物であり続けてます。パブロフの犬じゃないっすけど、551の紙袋を見ると、ああ、あの中には温かい豚まんがあるんだなーと思って無性に豚まんが食べたくなります。実は昨日、東京駅で551の紙袋を持ってる人がいて冷静な顔をしながらその紙袋を目で追い、内心「うわー豚まんを食べたい!」という葛藤と闘っていました。30過ぎてもそんなところで葛藤を感じてます。