危険を知らせること

東京圏だとポケモンラリーというのをやっています。この夏休み時期。中学高校の学生がいなくなるのでたぶんその分の需要を埋め合わすためのささやかな策だとおもうんですが、これがまた、小さい子供たちは夢中になってやってるらしいのです。ゲーム機を片手に駅に小さい子供が結構います。そうか、朝早く起きて雑木林にカブトムシを採りに行くとか時代遅れででこういうのが流行るのか、とか思ったりするんですけど、その是非はどうでもいい。で、ポケモンラリーに限らないんですが帰省がえりでもいいんですけど引率の親が子供をあまり見て無い気がするんですよ。ケイタイとかに気を取られてたりとか。たまたま的確にウオッチしてしまったのがそうだったせいかもですけど。


ホームの端を子供が走っていたりすることがあります。白線の内側に下がることもない。駅に侵入するときに減速してるとはいえ、かなりの速度でホームに特急が通過していくことがあります。たぶん60キロは出てると思うんですけど。
で、今日見た事例は特急が警笛を鳴らしても親が子供に注意をしない。つか、通過直前に子供が偶然白線の内側に入ったんですけど。振り返って何かを云うかなと思ってたんですが、例えば「走っちゃダメでしょ」とか「危険でしょ」とかいったことはほんと一切言わない。

似たようなことを牟岐線という、徳島のローカル線で体験したことがあります。ローカル線なんですけどけっこう速度出ている車中で子供が走り回ってて、駅停車時に運転士があぶないですよ、と注意したらおさまったのだけど、ほら、○○!と、名前を言うだけでケイタイをいじってた親が何も言わない。しばらくしてわめきだしたらこんどは高校生がやんわりと注意したんですけど。

思うに、親が子供を叱るべき状況の時に親が「ダメでしょ」とか具体的な言葉で指示をしないのは、否定的な言葉を使えば全人格を否定したことになり良くない、という発想が根底にあるんだとおもうのです。この予想外れていないと思うんですけど。だから怒らないで名前を言うだけ。確かに子供のプライドみたいなものは傷つかないと思う。
事故が起きなければ問題はないという発想もあるんでしょう。しかし、事故を未然に防ぐ、という点から考えるといまそこにある危険を知らせないってのはすごい怖いことだと思えて仕方なかったです。絶対に自分の子には事故は起きない、とでも思ってるのか。もしくは事故が起きるとどうなるかが予想できないのかな。


それとも子供がかわいくないのだろうか。