アンチエイジング

仕事は給料を貰っている以上はそれなりの働きをしなければならないですが、仕事でもそれ以外でもたまにモチベーションが続かないことがあります。細部まで神経が行かないというかなんというか。忙しいときもそうなんですが、勝手に傾斜生産方式的振舞いと名づけた振舞いををとることがあります。特定の重要産業へ資金・資材を重点的に投入して生産を行うこと本来は傾斜生産方式というのですが(戦後日本は鉄鋼と石炭を重要視してこれを採用して経済を良くしてきたのです)、超重要な部分は絶対手を抜かないがあとはどーでもいいですよー的な振舞いを選択して、ともかく重要部分のクオリティだけは保持する、みたいな。極めて消極的対応法ですが。

最初多少は重要でない部分でも手を抜いたことになんとなく後ろめたさがあったのですが、そういう感覚がどんどん麻痺しています。かつてあった感性というか恥じらいのようなものが年を取るごとにだんだん衰えていくような気がしてなりません。たぶんすこしづつ失ってくなっていくものだから自分では気づかないような気がします。
およそ記憶が連続しているつもりでも、そのときの感情や感覚というのはたぶん正確には覚えていられないものなのかなーとおもいます。確かに嫌な経験のときの感情をずっと覚えてたら押しつぶされちまうと思うんですが、しかし、きっと同時に大切な感覚をぼろぼろとこぼしていて、最後にはあつかましい中年になるのかなー、と思います。
それは避けたいんですけど案外難しそうな気がします。