勤務先で昨日親しい先輩に「何かあったのか?」という趣旨の質問をされました。なんか変わったようなところありますか?と訊いたら、ずっと安定してないというか、どうもイラついてるように見えるようです。何も起きて無いし、あったとしても漠たる不安で説明しにくく、器用に隠してるつもりですが、やはり演じるのは下手みたいかもしれません。もっとも裸のときだけ演じるの巧くなっちまった気がしますが。




忘れたいものってありますが、疲れてるとき、落ち目のときなど、それが妙な拍子で思いだしちまうことがあります。
混雑してる地下鉄の車中にすぐ近くにいる人の口臭が気になり、身体を口臭のきつい人に嘗め回された記憶がよみがえりました。どこかでこういう記憶は、だらだら坂を玉が転がるように悪い方向へ行きます。そのときの記憶がリアルに戻ってきちまうというか。昔、それなりにそれなりだったころのたとえば会食で飲んだ芋焼酎とかの匂いの記憶は曖昧であった癖して、嫌なときのにおいだけは強烈に思い出せたりします。眺めてた蛍光灯なんかも思い出せちまうんですが。耐え切れなくなって、で、意味もなく次の駅でその車両を降りて隣の車両に割り込み、それでもなんかいまいちすっきりしないので途中下車してコーラをかって一息つけます。
私の口臭じゃないから、私がコーラを飲んだってしょうがないのですが、ペプシのあの独特のヴァニラのにおいが変に安心しましたです。

いまさっき気がつきましたが、香水って、他人の匂いを消すために有るのかもしれませんね。