向井さんの件についての補足


時間があったので、実はこの件についてキチンと考えようと思って、再度判決文を読みました。事件の概要と、
前回触れたのは
こちら
判決文はこちら



おさらい
03年11月、米国ネバダ州で、代理出産で双子の男の子をもうけ、翌年1月22日に品川区に「実子」とする出生届を提出した。同区役所は預かりとして法務省の判断を仰いだが、同年6月9日に不受理の通告を受けた。
夫妻はこれを不服として処分の取り消しを求める申し立てをしたが、東京家裁は昨年、申し立てを却下。このため夫妻側が抗告していた。
関西地方在住の日本人夫婦が同様のケースで国と最高裁まで争い、昨年11月に不受理が確定した経緯もあった。それだけに今回の家事審判の成り行きが注目されていた。
(今回)東京高裁は29日の決定で「ネバダ州の裁判所が向井さん夫婦と子供の親子関係を認める判決を出しており、この裁判結果は日本でも承認される」として、東京家裁の決定を取り消し、品川区に出生届を受理するように命じた。(9月30日付スポニチより転載)