どうでもいいのですが夏目漱石の「猫」の中で、苦沙弥先生が、私達はよってたかって自分たちのことしか語ってないが良いのだろうか、と独白するところがあったはずですが、自分のことというのは口にしないほうが上品かもしれません。しかしそう呟きたくなるのもなんとなくわかるのです。なぜ自分のことを語りたがるのでしょう。考えてみれば謎です。


休みだったので予め約束してた、異性の人と会ってました。

いろんな話をしてたのですがその話しを聞きながら、同時に、自分の心の中では、自分が語っていることがありました。大人ですからポーカフェイスで聞くフリをしながらですが脳内では雑念が湧いてきます。連想ゲームじゃないですけど、言葉から関係のない連想が発展することもあります。そして、相手の話しを聞きながらも、心の中では、その話しとは全く関係ない、自分の考えや思いを思いめぐらしていたりするわけであります。
人間というものは、話しを聞くよりも、自分が語りたい。そういうものかもしれません。特に、心に重荷があるときとか、気になることがあるとき、人の心の中では、自分が何かを語り続けていたりする気がします。不誠実なのかもしれませんけど。