R.シュトラウス:ツァラトゥストラはかく語りき、ドン・ファン&ティル
- アーティスト: ジンマン(デイヴィッド),R.シュトラウス,チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
- 出版社/メーカー: BMGインターナショナル
- 発売日: 2001/10/03
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (2件) を見る
「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」は、交響詩というスタイルをとっています。譜面にストーリーが書いてあって、メロディに意味があるわけです。わかりやすくいえば浦島太郎とかの童話を言葉をつかわずにメロディだけでわからせる、というスタイルです。
もともとはドイツの童話のようで、ティルは悪戯を仕掛けます。
「馬に乗って市場を駆けまわった挙句に逃走」とか、はじめは可愛らしい悪戯だったらしいんですが、「騎士に化けて女性を口説く」とか、その口説いたうちの一人を本気で好きになったもののフラれてしまい、はらいせに市民への復讐を誓います。そして、悪戯がどんどんエスカレートしていきます。演奏もクライマックスとなりますが、結局ティルは捕まってしまいます。迫りくる死の恐怖。強がって口笛を吹くティル………(このさきはCDと本をお読みください)。
マーラーと違ってリヒャルト・シュトラウスというのは何が言いたいかけっこうはっきりしています。健全なほうです。たぶん病んで無い人だったんだとおもいます。
ただしどうも作曲家としての悪戯というか、指揮者とかがまともにやろうとするとけっこう大変な曲なようで、まともに指揮棒なんか見てたら、ついていけないような忙しい曲です。
全然関係が無いのですが、私は音楽を聴いているときというのはあまりものごとを考えていません。
他人にもあまり薦めるつもりは無いのですが、音楽を聴きながら思考する人には私がここで取り上げてる曲は不向きかもしれません。
- アーティスト: ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,マーラー,バーンスタイン
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1992/10/01
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (7件) を見る
で、バーンスタイン盤ですが、前にも書きましたが、緩やかなテンポでじっくりとやるのです。例えば第一楽章なんかほかの指揮者より3分くらい長くゆっくりと進みます。で、言葉で説明するのがもどかしいので聴いていただけると一発なのですが、凄いのです。ショックを受けたというか。その世界に圧倒されます。
はじめて聴いた直後に推奨してくれた知人が日常の愚痴を言いに電話を掛けてきたのですが、相手が愚痴を言い出す前に私はひたすら3分くらい誉めつづけ、気勢をそがれたとか言われたことがあります。
愚痴とか言いそうな人にぜひすすめてみてください。
効果のほどは責任持ちませんが。