11号車の匂い・貯蔵庫の匂い

いまはもうないのですがやたらやかましかった300系新幹線の頃に、11号車と7号車には以前は弁当やサンドウィッチのほかコーヒーが買えるちょっとした売店がデッキに隣接してありました。指定された席が11号車で、冬のある日、名古屋駅から乗ったときちょうどコーヒーが出来上がった直後だったのか車内販売用の魔法瓶にコーヒーを淹れてる最中で11号車の売店付近はコーヒーの良い匂いがほのかにしてて、ホームにいたときはちっとも考えなかったのにコーヒーの匂いを吸ってしまったが最後、いったん荷棚に手持ちのものを乗せた後にコーヒーを買いに行ったことがあります。良い匂いのものに私は弱いです。いま新幹線に乗ってもそういう機会がないのが残念ですが。

スポンサーの意図を汲まずに・空気を読まずにくだらないことを続けます。

御殿場にあるウイスキーの蒸留所へ行ったことがあります。ウイスキーは蒸留したアルコールを何年か樽に詰めて寝かしますが、蒸留施設とともに樽に詰めた熟成庫も見学してて、中に入ると薄暗いものの上品な良いバニラの匂いがしました。樽は木材でできてるので貯蔵中にウイスキーが減ってしまうこともありその減った分を天使のわけまえというのですけど、天使がこっそり味見したくなる誘惑にこれなら負けるかもって思える程度に貯蔵庫の中はすごいよい匂いなのです。

この匂いの中で死ねたらいいなあ、とか、天国のにおいってこんな感じなのだろうか、とか、すごいよい匂いの中に数分いると思考がどんどんおかしくなってきたのを自覚しました。思考がおかしくなるのは実体験済みですが、可能ならウイスキーの貯蔵庫はもっぺん行ってみたい場所です。

はてな今週のお題は良い匂いでもすごい良い匂いでもはなくて「すごいニオイ」なのでお題からちょっとずれちまっています。ただ良い匂い・すごいよい匂いをかいだ経験って、幸福感とセットで、脳の記憶の構造がどうなってるかわからぬものの、なかなか忘れることができなかったり。なんでなんすかね。

「すごいニオイ」#ジェットウォッシャー「ドルツ」


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