飛ばし屋気質

私は中央線の沿線に一時期を除いてずっと住んでいます。でもって中央線のうちお茶の水から三鷹というところまで、オレンジ色の電車の中央快速線というのと黄色の電車の中央総武緩行線というのが並走します。中央快速とは名ばかりで停車駅は比較的多めです。というか中野から西は緩行線と同じく各駅に停まるものがラッシュ時は多いです。でも、いくらか離れたところに西武と京王帝都が走っててそれらとの競争もあるので駅と駅の間は各駅に停まる快速でも比較的すっ飛ばします。それにつられてなのか、緩行線の電車も駅と駅の間はけっこうすっ飛ばします。なんらかの拍子に快速線緩行線の電車が同時に発車すると次の駅まで抜きつ抜かれつの競争するように走ります。が、なんらかの事情で快速線が遅れが出ると次の駅のホームに入れず停まってしまい、あろうことか緩行線の電車が快速を追い抜くこともあります。私は快速を多用するので緩行線の電車に抜かされるとほのかにイラッとします。些細なことなのですがいいおっさんになったいまでも抜かされるとほのかにイラッとします。なぜほのかにイラッとするのか。おそらくスピードが出るすっ飛ばすものに対する期待値が高く、それが裏切られるのがイヤなのでしょう。

とてもくだらないのですが、匿名なので続けます。

東海道線は横浜と川崎の間の一部区間京急と並走します。横浜駅を出た上り電車はすぐそばを走る京急の上り電車と並ぶことが常にではないけどあります。そうなると中央快速線中央緩行線の比ではない、もちろん法定速度は遵守してるはずなのですが会社のメンツがあるのではないかというほど猛烈な加速を東海道線京急の双方がします。だいたい東海道線が赤いイナズマこと京急に抜かれてしまうことが多い印象でやはりほのかに悔しいのですが、けっこう良い勝負を何度も目撃してます。父や母、祖父母の眠る墓は神奈川県下にあって、小田急で行くこともあるのですが東海道線経由にすることもあって、いまでも東海道線で横浜を発車するたびに横に京急が走ってくれないかな、とどこか期待して京急の線路のほうを眺めることが多いです。はてな今週のお題が「わたしと乗り物」なのですが、抜きつ抜かれつで競争する、スピードが出るすっ飛ばすことを実感させてくれる乗り物がどこか好きなのだなあ、と自覚してます。

目が悪いので自動車やオートバイの免許を持っていません。もしもってたら飛ばし屋というか速度違反の常習犯になってる自信があります。乗り物って見知らぬ危険なおのれをあぶりだすことってないですかね。ないかもですが。