昼過ぎに一時間ほど余裕を作って丸の内へ。
場所は丸の内南口です。向こうにみえるのが丸ビルです。あのビルの5階に小岩井の店があってわりと好きでってそんなてめえのことはどうでもいいのですけど、たまに通る知らない場所ではありません。
丸ビルへの地下道の入り口の天井にある、昭和12年の地下道設置当時の天井が残ってるのを今週放送されたブラタモリを視聴してはじめて知りました。はい、私はつい確認しに来てしまったテレビに影響される尻軽なやつです。
地下にある総武快速線の改札のそばから、丸ビル方向へ一枚。かすかな高低差があります。高低差があるのは知っていて、でもって盛り上がってる部分が丸ノ内線のトンネルの上である、ということを視聴して知って「ああなるほど」と。先にできたのが昭和31年の丸ノ内線で、あとからできたのは昭和47年の総武快速です。だったら総武快速の改札フロアを丸の内線にあわせれば、なんて思ってたのですが、そうはいかなかったのかも。
総武快速の改札なんすけど、ホームははるか下、地下5階です。総武快速線沿いに住んでいた人に逢うために東京駅でよく乗り換えてたのですが、私がつかう中央線は地上3階の高さのところに発着するので、終電間際には「なぜ我にこんな試練を!」といいながら(多少の誇張あり)エスカレータを駆け上がってました。っててめえの話なんてどうでもいいですね。深くあるのはおそらく地下構造物を避けるためです。
でもって東京駅丸の内口と大手町駅は地下でつながっています。丸の内から大手町へ移動して
ブラタモリの中では「いっとけ階段」と紹介されてましたが、昭和31年の丸ノ内線の下を大手町駅構内の一方通行の通路が2つくぐり抜けてる場所です。この通路の下を昭和41年の東西線が走っています。ここもまたよく知ってるところで、なんとかならんかな―とは思ってたんすが、視聴してて丸ノ内線であることを知って腑に落ちたというか。でもってこれ、やはり動かせないわけですね。このままなのか。
その一方通行の通路のひとつの中。けっこう狭い通路です。なんとかならんかなあ、とおもうのですが、
これが「いっとけ階段」の下で、東西線のホームです。なんともならんというか、苦心の末の妥協案であるのが理解できるというか、ぎりぎりであるのがなんとなく判ります。
でもって本石町の日銀のそばまでゆくと地震で影響を受けた常盤橋の修復風景を遠くから確認できます(常盤橋の修復も今回はじめて知りました)。石橋の修復風景なんてめったにないので近付いて観察したいところでしたが、立ち入り禁止区域が広く、ちょっとそれはムリでした。
必ずその街の固有の痕跡があってそれを追いながら街を解析してゆくブラタモリは復活したことがとてもうれしい番組です。願わくば、もっとあちこちをタモリさんにはまわってほしかったりします。毎回「あなたの知らない日本がある」とナレーションで入るのですが、今週ながれてた東京駅編もその通りで、勤務先周辺でも・身近なところでも案外知らないことがあるんだなあ、と唸っちまったところがあります。駆け足ながら、見慣れたものでも興味深く観察できたのが不思議だったんすけど、なぜそうなってるのかを理解するってのが新鮮だったせいかもしれません。